資格がWebライターの案件獲得や単価アップにつながる理由

資格がWebライターの案件獲得や単価アップにつながる理由

Webライターにとって、資格がもたらすメリットは大きいでしょう。

本章では、資格取得がなぜWebライターのキャリアにプラスになるのか、具体的な理由を紹介します。

クライアントや読者から信頼を得やすいから

資格保有のライターは、クライアントや読者から信頼を得やすいといえます。資格は、その分野について一定レベルの知識を持っている客観的な証明になるからです。

例えば、ファイナンシャル・プランニング技能士(以下:FP)の資格があれば、金融や保険・投資に関する専門的な知識がある裏付けになります。

「資格があるから専門的な内容も正確に書けるだろう」

「資格保有者が執筆しているなら参考にしてみよう」

このようにクライアントや読者の安心につながるでしょう。

専門性の高い分野では、ライターの資格の有無が記事の信用度に関わる場合も少なくありません。そのため、資格が案件獲得の分かれ目になる可能性があります。

クライアントとの関係が築きやすいから

資格を持っていると、初期の段階からクライアントと関係を築きやすくなります。資格保有者は、業界特有の知識があり、やりとりもスムーズでクライアント側も仕事がしやすいと感じるからです。

また、専門性の高い案件は、正確な情報はもちろん、深い洞察や実践的なアドバイスが求められる場面も多々あります。専門性の高い内容を提供できれば、クライアントとの長期的な関係を構築できるでしょう。

応募時のアピールポイントになるから

資格は、案件応募時のアピールポイントとなります。「○○の資格を持っています」と示すだけで、他のライターとの差別化が図れるからです。

特に専門性の高い案件では、応募者の中で資格保有者が少ない場合もあり、書類選考の段階で有利になる可能性があります。

私自身も資格取得後は、専門性を活かせる案件に積極的に応募しました。その結果、以前より採用される確率が高くなったと実感しています。

おすすめの資格および勉強法と取得後のアピールの仕方

おすすめの資格および勉強法と取得後のアピールの仕方

Webライターにとって役立つ資格は数多くあります。

そこで、専門分野がない方には、第一歩として独学でも取得しやすく執筆の幅が広がるものがおすすめです。

本章では、おすすめの資格や効果的な勉強法・資格の活かし方について具体的に紹介します。

独学でも取得しやすい資格

独学でも取得しやすい資格は、以下の通りです。

  • 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験(以下:日商簿記)3級
  • FP3級
  • ITパスポート など


例えば日商簿記3級やFP3級は、実際に私も取得しました。数か月程度の勉強で合格できる方も多く、初めての資格取得にもおすすめといえます。取得後すぐに経理や金融関連の記事執筆に活かせる点も魅力です。

また自分に合っている分野だと思えば、上位資格を目指すのも良いでしょう。続けて勉強すると、それまでの内容を活かせるためスムーズに受験ができるはずです。

資格取得のための勉強法

資格の勉強は、自分のライフスタイルに合わせて無理なく続けられる方法を選びましょう。

例えば、以下のような勉強法があります。

  • 通勤時間や家事の合間に少しずつ進める
  • オンライン講座や学習アプリを活用する
  • 困った時に質問ができる環境を用意する など


また、同じ資格を目指す仲間作りもおすすめです。情報交換をしたり励まし合ったりして、モチベーションの維持にもつながります。

資格取得後のアピールの仕方

資格取得後は、資格の保有や知識を積極的にアピールしましょう。

例えば、次のような方法があります。

  • プロフィールやポートフォリオに取得した資格を明記する
  • 関連分野の記事サンプルを作成する
  • 資格関連の情報をSNSで発信したり専門ブログを運営したりする


取得した資格をプロフィールに載せるのはもちろん、関連分野の記事サンプルの作成もおすすめです。記事サンプルは、専門性とライティングスキルの両方を可視化できるため、よりクライアントから信頼を得られやすくなります。

また、SNSやブログでの発信は、不特定多数へ専門性をアピールできるでしょう。

こうした活動が、思わぬところからの仕事につながる可能性もあるのです。

私の経験にもとづく資格が案件獲得につながった具体例

私の経験にもとづく資格が案件獲得につながった具体例

私自身、ライターになって3年ほど経った頃「もっと専門性のある仕事がしたい」「単価をアップさせたい」と考え、以下の資格を取得しました。

  • 日商簿記
  • FP
  • 整理収納アドバイザー


本章では、私が取得した3つの資格が、具体的にどのような仕事につながったのかを紹介します。

日商簿記から広がった経理や経営関連の案件

最初に取得したのは日商簿記3級です。その後2級まで取得しました。

日商簿記を選んだのは、当時勤めていた会社のお金の流れに興味を持ったのがきっかけです。「会社の数字の仕組みを理解すれば、執筆の幅も広がるかも」と思いました。

実際に日商簿記の資格取得により、中小企業の経理関係や資金繰り・バックオフィス関連などの案件を獲得できたのです。

特に、法人化を目指す個人事業主や起業直後の経営者向けコンテンツの制作では、簿記の知識が大いに役立っています。経理の基礎知識がある点がクライアントに評価され、継続的な依頼につながりました。

FP資格で得た金融や保険関連の案件

次に取得したのがFP3級と2級です。家計管理や保険について専門的な知識を身につければ、生活にもライター業にも役立つと考え取得しました。

取得後は、投資や保険・家計管理などの執筆依頼が増えたのはもちろん、税金に関する記事企画の相談や最新情報のリサーチ依頼など、別の角度からの仕事もいただけるようになったのです。

さらに、金融関連のメディア運営会社から定期的な執筆依頼もあり、安定した収入源となっています。

整理収納アドバイザーで広がったライフスタイル系の案件

整理収納アドバイザー1級は、当時勤めていた会社で役立つと思い取得し、ライター業でも大いに活かせています。

整理収納アドバイザーの資格取得により、ライフスタイルやインテリア・収納関連の執筆依頼が増えました。特別な資格が必要ないと思われる分野でも、資格があるとクライアントからの信頼度が高まります。

整理収納アドバイザーの1級は、主婦層向けのメディアや住宅関連企業のコンテンツ制作でも重宝され、当初想定していなかった分野にも執筆の幅が広がりました。

専門性を核にした執筆の幅の広げ方

専門性を核にした執筆の幅の広げ方

Webライターとして成長するために、資格を取得して専門性を高めるのはおすすめです。

しかし、1つの分野に特化しすぎると仕事の幅が狭まるのではないかと不安になる方もいるでしょう。長く活躍するWebライターになるためにも、戦略を練って執筆の幅を考えるのも重要です。

本章では、専門性を核にしながら幅広く活躍するライターになるための具体的な方法を紹介します。

関連分野に挑戦する

専門性を確立した分野から関連する分野へと執筆の幅を広げられます。

例えば、FPの知識があれば、保険だけではなく投資や税金・ライフプランなどに派生させられ幅広いテーマの執筆が可能です。

関連分野への挑戦も、既存の専門知識を活かせる分野から始めれば、ハードルが低くなります。

複数の専門分野を組み合わせる

複数の専門分野を組み合わせると、ユニークな視点からの記事執筆ができるため、執筆の幅が広がります。

例えば、FPと整理収納アドバイザーの両方の資格を持つと「家計管理と収納の関係性」のような、他のライターにはない切り口での提案が可能です。

また、複数の専門性を組み合わせると、他のライターとの差別化につながり、あなただけの強みとなるでしょう。

計画的に進める

執筆の幅を広げるには、計画を立てて進めるのがおすすめです。行き当たりばったりでは、いつまで立っても執筆の幅を広げられません。

例えば「いつ・何の資格を取るか」「それまでにどうやって勉強をするか」など、細かく計画を立てます。

自分のキャリアプランや興味のある分野・市場ニーズの高い分野などを加味するのがおすすめです。

資格取得は、時間と労力がかかるため計画的に進めていくのがよいでしょう。

資格を活かして自分らしいWebライターキャリアを築こう

資格を活かして自分らしいWebライターキャリアを築こう

資格取得は、Webライターとしての専門性を高め、執筆分野を広げるのに効果的です。単に「記事が書ける」だけではなく「専門知識がある」という強みがあれば、案件獲得の可能性も広がり、単価アップも期待できるでしょう。

また、資格の勉強を通じて得た知識は、あなた自身の財産となり、長期的なキャリアの中でさまざまな形で活かせるはずです。

「早く資格を取らなければ…」と焦る必要はありません。まずは気になる資格を1つ選んで、スキマ時間に勉強してみませんか?資格を取ったら、あなた自身の大きな武器になります。

悩んでいる方は、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。

この記事を書いたライター

執筆者

フクモトカナ

広島在住のもうすぐ50代。現在は主にWebライターとSNS運用のお仕事をしています。子育て中の2014年に販売の仕事をしつつ、Webライターのお仕事を始めました。所属企業のオウンドメディアの執筆などもした後、2023年11月よりフリーランスに。自分...

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