肩の凝らない「おうちごはん」を楽しもう

肩の凝らない「おうちごはん」を楽しもう

あなたは、ごはんづくりにどんな姿勢で取り組んでいますか?「ライターは自分の裁量で働ける仕事だからこそ、家事は手を抜かずにやらなければ」と、肩肘を張り過ぎていませんか?

確かに、ライターといえば、自分自身の裁量で働きやすいメリットがありますよね。しかし中には、自身の自由度が高くなればなるほど、自分のために時間を使うことに罪悪感を持ってしまう方がいます。 「ごはんづくりをラクに終わらせること=手抜きである」と、引け目を感じてしまうのです。

もし、あなたに心当たりがあるのならば、ぜひ伝えたいことがあります。それは、「時間や労力をかけずにごはんをつくったからといって、料理を食べる人への愛情が薄れるわけではない」ということです。時間や労力をかけずにごはんをつくることは、間違いでも悪でもないのです。

節約できた時間やエネルギーは、自分を休ませるため、ライティングに情熱をかけるために使えます。また、家族や友人と関わるために使うと、みんなが幸せになれるのではないでしょうか。

だからこそ、ごはんづくりに時間や手間をかけないという選択肢を、「サボり」や「ズボラ」などの言葉で殴りつけずに、肯定的に捉えてほしいのです。

がんばらない「おうちごはん」の3つのアイデア

がんばらない「おうちごはん」の3つのアイデア

ここでは、ごはんづくりをがんばらずとも、おいしい食卓をつくるアイデアをお伝えします。

便利食材を常備する

便利な食材は、「がんばらないおうちごはん」の心強い味方です。子育て歴16年・ライター歴5年の筆者が本当に便利だと感じた、時間も労力もカットしてくれる食材の例をあげます。


市販の冷凍野菜 カット済みのものは下ごしらえの時間を大幅に短縮してくれます
市販の冷凍パラパラ肉 カット済みのものは必要な分だけ取り出せてとても便利です。近年では、豚肉・鶏肉・ひき肉など、肉のバリエーションも増えました
鍋の素 スープ類の味付けにも使えます
炊き込みご飯の素 おかずが少ないときは炊き込みご飯をつくれば、食卓の満足感も急上昇します
レトルトのミートソース スパゲッティ以外にもドリアやグラタンなどにアレンジできます

特に、冷凍野菜と冷凍パラパラ肉は、あると調理時間が一気にカットされます。普段のごはんづくりに生鮮品を使う方も、緊急時用に常備するのがおすすめです。

定番の肉炒めは「変わり味」でマンネリを防ぐ

豚小間肉などのお肉をシンプルにフライパンで炒めた肉炒めは、家庭料理の定番です。おいしくて手軽ですが、ワンパターン化しやすいという声も。塩コショウ・ねぎだれ・みそ味・焼肉のタレなど、定番の味付けでつくったら家族から「え、また?」と言われた…そんな経験はありませんか?

そんなときは、手持ちの調味料のかけ合わせでつくれる「変わり味」を覚えておくと便利です。筆者がよく使う組み合わせの例をあげます。

肉炒めの味付け
ポン酢×おろしにんにく×塩コショウ がっつり食べられるステーキソース味
ポン酢×柚子こしょう ちょっとスパイシーな大人味
ポン酢×ケチャップ×砂糖 簡単酢豚風味
焼肉のタレ×オイスターソース 定食屋の焼肉定食味

定番の味付けが続きそうなときは、上記のような「変わり味」を加えてあげると、献立に変化が生まれてマンネリ化が防げます。手持ちの調味料を増やさなくてもつくれるのも、加点ポイントです。

がんばれないときの「必殺レシピ」を決めておく

「がんばれないときは、これをつくろう!」と、あらかじめ必殺レシピを決めておくのも有効です。

ごはんづくりは意外と、「献立を考える段階」にエネルギーを多く使うもの。必殺レシピを決めておけば、思考時間はほぼゼロで、瞬時に調理にとりかかれます。必殺レシピが1つあるだけでも、気持ちがとても楽になりますよ。

筆者の「がんばらないおうちごはん」レシピを公開

ここでは、子育て歴16年・ライター歴5年の筆者が、がんばれないときにつくる「必殺レシピ」を紹介します。

爆速キーマカレー

爆速キーマカレー

カレーと言えば、野菜を切ったり煮込んだりと時間を要するイメージがあるかもしれません。しかし、筆者のつくる爆速キーマカレーは、おおよそ15分ほどで仕上がります。まな板と包丁も使いません。子どもたちも大好きなメニューで、パクパクと食べてくれます。

<材料>5人分
  • ミックスベジタブル:1袋
  • 豚ひき肉:500g
  • 市販のカレールー:1箱
  • 水:800cc(要調整)


<作り方>

1.熱した鍋に油をひき、ひき肉を色が変わるまで炒める。途中でミックスベジタブルを入れ、一緒に炒める。
2.カレールーを割り入れ、具材と馴染ませるように炒める。
3.水を徐々に足し、好みの濃さ(味・とろみ)になるまで伸ばす。
4.ルーに火が入るまで、加熱する。

    水よりも先にカレールーを入れるのは、濃さの調整がしやすいからです。一般的なカレールーの箱に書いてあるレシピとは作り方や材料が異なるため、水の量も箱表記のものより少なくなります。

    簡単やわらかレンジ鶏チャーシュー

    簡単やわらかレンジ鶏チャーシュー

    ロングセラーのキッチンアイテムLION「リード クッキングペーパー」を使った鶏チャーシューです。短時間でもしっかり味がしみ込みます。スライスしておかずにするもよし、角切りにして鶏チャーシュー丼にするもよし、間違いなしの人気レシピです。

    <材料>5人分
    • 鶏モモ肉:2枚

      (A)
    • 醤油:大さじ2
    • 調理酒:大さじ2
    • みりん:大さじ2
    • おろしにんにく:チューブで3センチほど

    ※LION「リード クッキングペーパー」2枚

    <作り方>

    1.鶏モモ肉の両面にフォークで穴をあける。
    2.1.をくるくると棒状に丸め、表面に「リード クッキングペーパー」をまきつけ、タッパーなどの加熱容器に並べる。
    3.Aを「リード クッキングペーパー」にしみ込ませるようにまんべんなくかける。
    4.ラップをせずに、レンジ600Wで片面7分、ひっくり返してさらに7分ほど加熱する。
    5.粗熱をとって、「リード クッキングペーパー」を外して切り分ける。

      レンジの加熱時間は、鶏モモ肉の大きさやレンジ機種によって異なります。火の通り具合は必ず確認し、足りない場合は追加で加熱をしてくださいね。

      ごろごろハンバーグ入りトマトスープ

      ごろごろハンバーグ入りトマトスープ

      あれこれと料理をつくっている時間も体力もないときは、おかずにもなる具だくさんスープをつくります。肉やウィンナーを入れると、満足感がグンッとアップ。お弁当用の冷凍ハンバーグを使えば、肉を切り分ける必要もなく、スープにうま味が溶け込んで深い味わいになります。

      スープの具材として加える野菜は何でもOKです。冷凍食品のカテゴリで売られているスープ向きの冷凍野菜ミックスなどを使えば、包丁&まな板いらずでつくれます。

      <材料>5人分
      • お弁当向け冷凍ミニハンバーグ:300g
      • お好みの野菜(冷凍野菜):適量
      • トマト水煮缶:1缶
      • コンソメ:大さじ2
      • 水:700cc
      • 塩コショウ:適量


      <作り方>

      1.鍋に材料をすべて入れて、加熱する。
      2.野菜と、塩コショウで味を調える。

        ごろごろとした冷凍ハンバーグが加わることで、食べ応え抜群です。野菜の栄養や水分もしっかりとれるため、バランスの良い一皿になります。

        しっかり食べてがっつり書こう

        今回は「がんばらないおうちごはん」をテーマにつづらせていただきました。

        がんばり屋さんのライターは、家事もついついがんばりすぎて、疲れてしまう方が多いもの。しかし、自分の裁量で働けるからこそ、暮らしと仕事のバランスも自由に決めて良いと思うのです。時間や手間をかけなくても、十分おいしいごはんはつくれます。どうか罪悪感を持たずに、「がんばりすぎないおうちごはん」を楽しんでください。

        しっかり食べて、がっつり書きましょう!

        この記事を書いたライター

        執筆者

        加橋もと春(motohal)

        「誰か」と「読み手」をつなげる文章をつくる、ライティングという仕事にやりがいを感じています。人物取材や製品コピーなどのストーリー性・メッセージ性のある記事制作、FP等のマネー系資格を活かしたSEOライティングなどが得意です。現在はフ...

        詳細を見る

        タグ