オウンドメディアのSEO対策で得られる効果・メリット

現在、多くの企業がオウンドメディアに注目しています。そこで気になるのが、オウンドメディアのSEO対策で得られる効果やメリットです。それらについて詳しく解説しましょう。
- リード獲得やサービス認知度につながる
- 継続的な集客を行えること資産になる
- 広告費やCPAの削減につながる
リード獲得やサービス認知度につながる
SEO対策を実施してオウンドメディアが上位表示されれば、低コストでリード獲得やサービス認知度向上につなげられます。
ユーザーが記事を読み、自社の商品やサービスに興味を持てば、リード獲得も難しくないでしょう。また、オウンドメディアは自社の情報を直接発信できるため、ブランドイメージをユーザーに望ましい形へとコントロールしやすい、というメリットもあります。
継続的な集客を行えること資産になる
オウンドメディアは一度発信すると、後々までずっと残り続けます。つまり、SEO対策を実施して、評価の高いオウンドメディアを作成すれば、更新頻度が低くても過去の記事が検索結果に上位表示され続けるため、自社サイトへの継続的な集客につながる、というわけです。
このようにオウンドメディアでSEO対策を実施すれば、安定的な集客の基盤を構築できるため、自社にとって貴重な資産となります。
広告費やCPAの削減につながる
オウンドメディアでSEO対策を実施すれば、検索結果に上位表示されやすくなるため、自然とユーザーからのアクセスが増えるでしょう。その結果、広告費用をかけなくても自社のサービスや商品の認知度が高まります。
また、一度上位表示に成功すれば、定期的なメンテナンスを行うだけで集客を継続できます。そのため、中長期的なCPA(顧客獲得単価)削減にもつながるでしょう。
オウンドメディアSEO対策の基本

次に、オウンドメディアでSEO対策を実施する場合の基本的な考え方について解説します。今後オウンドメディアを運営するにあたって必ず覚えておきたいことばかりなので、しっかりチェックしてください。
- 「Googleが掲げる10の事実」を知る
- ユーザーに役立つ質の高い記事を書く
- E-E-A-Tを意識した記事を作成する
「Googleが掲げる10の事実」を知る
SEO対策では、Googleの評価を得ることが重要です。Googleでは企業理念ともいえる「10の事実」という項目を掲げています。内容は、以下のとおりです。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
これらはGoogleの企業理念ともいえるものです。この「10の事実」を理解することで、Googleが何を良しとし、何を悪しとしているのかが見えてきます。また、SEO対策に大切な考え方や、Google検索エンジンの仕組みについても正しく認識できるでしょう。
ユーザーに役立つ質の高い記事を書く
オウンドメディアのSEO対策では、ユーザーの役に立つ高品質の記事を書くことが大前提です。自社サービスや商品の魅力を正しく伝えるのはもちろん、ユーザーの興味を引き立てる内容であること、文章のつながりや広告に違和感がないことなど、総合的にクオリティが高いコンテンツが求められます。
内容に手抜きがあったり情報が不正確だったりすると、ユーザーに不信感を与えてしまいます。ユーザーにとって有益な情報を与えるようにしましょう。
E-E-A-Tを意識した記事を作成する
以下の「E-E-A-T」を意識した記事を作成しましょう。
- Experience(経験・体験)…制作者が記事の内容について実体験や経験を有していること
- Expertise(専門性)…ひとつのジャンルに特化した内容であること
- Authoritativeness(権威性)…その分野の専門家が監修するなど、ユーザーに信頼性を与える権威付けができていること
- Trustworthiness(信頼性)…多くのユーザーの信頼を得ていること
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて最重要項目とされています。
オウンドメディアのSEO対策は大きく3つ

オウンドメディアのSEO対策は、「コンテンツSEO」「内部対策(テクニカルSEO)」「外部対策(被リンク)」の大きく3つにわけられます。それぞれの内容について詳しく解説しましょう。
- コンテンツSEO
- 内部対策(テクニカルSEO)
- 外部対策(被リンク)
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズを満たしたクオリティの高いコンテンツを継続的に発信することで、検索結果の上位表示を目指す対策です。
現在Googleのアルゴリズムは、コンテンツの質が優先的に評価される仕組みになっています。そのため、検索結果で上位表示させるためには、ユーザーにとって有益な情報を盛り込んだコンテンツを作成しなければなりません。
コンテンツSEOでは、「ユーザーにとって良いもの」を第一に考え、それを満たした価値のある良質なコンテンツを準備することが重要です。
内部対策(テクニカルSEO)
内部対策(テクニカルSEO)とは、サイト内部の技術的な改善を実施する施策です。主な目的は、Googleに自社サイトを正しく認識させて、検索インデックスに登録させることです。
具体的にはHTML卓の最適化や、サイトマップの作成といった対策を実施すると良いでしょう。
自社サイトを正しく認識してもらうことで検索結果画面での順位を向上させることが、より多くのユーザーにWebサイトを知ってもらう第一歩となります。
外部対策(被リンク)
外部対策(被リンク)とは、外部サイトを通じて自社サイトのSEO評価を高める施策です。外部サイトから被リンクを獲得し、自社サイトへの信頼性および権威性を高めます。
被リンクは、外部サイトから共有される価値のあるコンテンツと捉えられており、検索エンジンも評価基準のひとつとしています。
被リンクを獲得するには、ユーザーがシェアしたくなるような質のあるコンテンツを作成することが基本です。また、SNSで言及されたりシェアされたりすることも、外部対策の重要な要素となります。
オウンドメディアのコンテンツSEOで行う対策

ここからは、オウンドメディアでコンテンツSEOを行う際の手順を紹介します。きちんと段階を踏むことが、良質なコンテンツを作成する近道となりますので、下記のステップで進めることを意識してください。
- キーワードの検索回数を調査する
- 検索キーワードのニーズや意図を分析する
- 競合となる上位記事を分析する
- キーワードツリーやトピッククラスターを整理する
- 独自性となる一次情報を集める(取材や調査データ、口コミなど)
キーワードの検索回数を調査する
まずは対策するキーワードがどれくらい検索されているのか、その回数を調査します。月に数回しか検索されないキーワードを設定してしまった場合、せっかく検索で上位表示されたとしてもアクセス数の増加は見込めません。
SEOツールなどを活用して、候補となっているキーワードの検索回数をチェックし、一番検索数が多いものを採用しましょう。
検索キーワードのニーズや意図を分析する
キーワードの検索意図や検索するユーザーのニーズを正しく理解しておかないと、必要な情報が提供できません。そのため、キーワードの検索意図を分析することも大切です。
キーワードの検索ページの1ページ目に記載されている上位10サイトほどをチェックし、ユーザーの求めているものを推測しましょう。同時に、キーワードに隠れている「潜在ニーズ」を洗い出すことも重要です。
競合となる上位記事を分析する
続いて、競合となる上位記事がどのような内容のコンテンツを提供しているのか、また、どのようなSEO対策を実施しているのかを分析しましょう。
検索表示上位のサイトを分析することで、具体的な戦略が見えてきます。また、競合サイトと比較することで、自社の特徴や魅力、強みも分析できるでしょう。加えて、自社サイトを上位表示させるために何が必要かも明確になります。
キーワードツリーやトピッククラスターを整理する
コンテンツが被ってしまわないように、キーワードツリーおよびトピッククラスターの整理をすることも重要な対策のひとつです。それぞれの内容については、以下に詳しく説明します。
キーワードツリーとは
キーワードツリーとは、特定のキーワードにおける関連キーワードを可視化した図のことです。
起点となるマストキーワードを軸にして、そのサブキーワードなどをユーザーの知りたいことをベースにして表にします。運用開始直後のオウンドメディアなら、マストキーワードを3~5つ、サブキーワードを5~10個選んでおいて、15~50記事ほどのキーワードツリーを作っておくと良いでしょう。
トピッククラスターとは
トピッククラスターとはメインとなるトピック「ピラーページ」と、それを補足するサブトピック「クラスターページ」をリンクでつないだ集合体です。
ピラーページではトピッククラスターの中心となるコンテンツを、クラスターページではピラーページの補足情報などを取り扱います。トピッククラスターを導入すればユーザーの利便性が高まり、サイト全体の評価向上につながるでしょう。
独自性となる一次情報を集める(取材や調査データ、口コミなど)
一次情報を集めてコンテンツに活用することも大切です。取材やアンケート調査、口コミなどを記事に盛り込めば、オウンドメディアの独自性が飛躍的に向上します。
コンテンツの独自性が上がれば競合サイトとの差別化が図れるだけでなく、ユーザーにとって価値のある情報が提供できるため、検索エンジンからの評価向上も期待できるでしょう。
オウンドメディアの内部SEO対策

続いて、オウンドメディアの内部SEO対策の具体的な方法について解説します。内部SEO対策を行って、検索エンジンにオウンドメディアを最大限評価してもらえるようにしましょう。
- クローラーが巡回しやすくする
- titleタグやhタグ、meta descriptionタグなどを適切に設定する
- ページの表示・読み込み速度を上げる
- モバイルフレンドリーに対応する(スマホ対応)
- 常時SSL化にする
クローラーが巡回しやすくする
検索順位を上げるための内部SEO対策に欠かせないのが、クローラー(Googlebot)に巡回されやすいサイトにし、クロール頻度を上げることです。ここからは、クロール最適化のポイントを解説します。
XMLサイトマップを作成・登録する
XMLサイトマップを作成・登録しておくと、検索エンジンがサイトを巡回しやすくなるため、検索順位向上が期待できます。XMLサイトマップはサイトにおける住所録のような役割を果たしているファイルです。
クローラーはXMLサイトマップを読み取って利用するため、作成・登録することで巡回速度が速くなり、検索結果が反映されるまでの時間も短くなるでしょう。
構造化データをマークアップする
オウンドメディアのコンテンツを検索エンジンが理解しやすいよう、構造化データをマークアップします。
構造化データとは、HTMLで書かれた文字情報を検索エンジンに認識させるためのデータです。構造化データをHTMLのタグで実装することをマークアップと呼びます。
構造化データをマークアップすることで検索エンジンはオウンドメディアの内容をより正確に把握できるようになります。
内部リンクを最適化する
内部リンクとはサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。内部リンクを最適化すればクローラーがサイト内のページをもれなく巡回できるようになるため、検索結果に表示されなくなる、という事態を防げます。
また、ページ同士の関連性が高まるため、評価向上につながるでしょう。ユーザーが知りたい情報を見つけやすくなるため、サイト滞在時間が長くなるというメリットもあります。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、現在閲覧しているページがどこなのかを示すもので、ユーザーが必要な情報を見つけるのに役立ちます。また、パンくずリストを設置することで、クローラーがサイト構造を理解しやすくなるため、素早いインデックス化が期待できるでしょう。
また、パンくずリストはアンカーテキストが自動的に内部リンクとなるため、内部リンク対策も実施できます。
ディレクトリ構造(リンク階層)を深くしすぎない
サイト内のコンテンツを階層的に整理する仕組みを「ディレクトリ構造」と呼びますが、内部SEO対策ではこのディレクトリ構造を深くしすぎないことも大切です。
ディレクトリ階層が深いと、目的のページにたどり着くまで何度もクリックしないといけません。何度もクリックしないとたどり着けないコンテンツは、クローラーから重要でないと判断されてしまいます。その結果、インデックス化されなくなる可能性も出てくるのです。
titleタグやhタグ、meta descriptionタグなどを適切に設定する
titleタグや、meta descriptionタグを最適化することで、ユーザーがページの内容を正確に理解できるようになります。また、hタグを適切に設定すればページの構造が明確になるため、検索エンジンにコンテンツの優位性を理解させることができます。タグ設定は適切なキーワードの使用や文字数を意識することが大切です。
ページの表示・読み込み速度を上げる
Webページの表示が遅いと、検索結果に悪影響を及ぼす可能性があるため、ページの表示速度を上げる必要があります。ページの表示速度を上げるには、以下の方法があります。
- 画像ファイルを軽量化する
- キャッシュを利用する
- css・javascriptファイルを軽量化する
ページの読み込みが遅いとユーザーの満足度が大幅に低下するため、速度改善は必ず実施しましょう。
モバイルフレンドリーに対応する(スマホ対応)
モバイルフレンドリーとは、サイトがスマホやタブレットといったモバイルデバイス上でも閲覧しやすい状態のことです。近年、モバイル端末からサイトを閲覧するユーザーが増えているため、モバイルフレンドリーであるかどうかがSEOに大きく影響するようになりました。
サイトをスマホ対応にする、パソコンとモバイルでサイトURLを分けるなど、モバイルフレンドリー化するための施策も必ず行いましょう。
常時SSL化にする
HTTP通信を安全に実施するために、Webサイトとユーザー間のデータを暗号化することを常時SSL化と呼びます。常時SSL化は検索ランキングの重要な要因となっているため、適用すればSEO効果が期待できます。
SSL化していないサイトは安全性が低くなるため、Googleに評価されづらくなるでしょう。SEO対策のためにも常時SSL化を実施して信頼性の高いサイトを構築してください。
オウンドメディアの外部SEO対策

つぎに、オウンドメディアの外部SEO対策としてどのようなことをすべきか、具体策を紹介します。コンテンツSEO、内部SEO対策と合わせて実施して、Googleの評価向上を目指しましょう。
- 質の高い被リンクを獲得する
- SNSなどでサイテーションを獲得する
- プレスリリース配信を活用する
質の高い被リンクを獲得する
Googleの評価基準のひとつが、質の高い被リンクを数多く獲得していることです。検索エンジンは、被リンクを多く獲得しているWebサイトを「外部サイトから評価されている質の高いサイトである」と認識します。
また被リンクを獲得することで、クローラーがページを見つけやすくなり、インデックス化が早まります。関連性が高いサイトから被リンクされれば、オウンドメディアの評価も高まるため、アクセス数向上が期待できるでしょう。
SNSなどでサイテーションを獲得する
サイテーションとはほかのWebサイトやSNSで自社の企業名やサービス、商品名などが記載されることです。SNSなどで好意的に言及される機会が多いWebサイトは、ユーザーにとって有益なコンテンツである、と認識されます。
サイテーションを獲得するには、サイト名や商品名をキャッチ―な名前にするほか、Googleビジネスプロフィールに登録したり、Webサイト内にSNSボタンを設置したりする方法があります。また、構造化マークアップを実施することも有効です。
プレスリリース配信を活用する
プレスリリース配信を活用するのも外部SEO対策に有効な手段のひとつです。プレスリリースとは企業や団体が新商品やサービス、イベントなどをメディアに向けて発表する公式文書です。
プレスリリースが外部メディアに取り上げられたりSNSで話題になったりすると、サイテーション獲得につながり、WebサイトのSEO効果が高まります。
また、プレスリリースがニュースサイトで取り上げられた場合、被リンク獲得としてのSEO効果も期待できるでしょう。
オウンドメディアのSEO効果を測定する基本指標

オウンドメディアのSEO効果を測定することで、実施した対策が適切だったかどうかが判定できます。ここでは、SEO効果を測定する際に重要な基本指標について解説しましょう。
- 検索エンジンからのオーガニック流入数
- キーワードの検索順位
- 検索結果でのクリック率(CTR)
- 検索エンジンからの成約率(CVR)
検索エンジンからのオーガニック流入数
検索エンジン経由でWebサイトに訪問してくれたユーザー数のことをオーガニック流入数と呼びます。
オーガニック流入数は、SEOの基本でもある「多くのユーザーにサイトを訪問してもらうこと」を直接的に反映しています。Googleサーチコンソールでは、サイト全体のほか、キーワード別やページ別などのオーガニック流入数が、クリック数によって確認可能です。
キーワードの検索順位
SEOは、検索結果の順位を上げて流入を増やすことが目的なので、検索順位のチェックは欠かせません。チェックツールを活用して検索順位の推移を確認することで、SEOの効果が測定できます。
キーワード順位の推移を確認して、上昇しているのか下降しているのか、状況を見極めることが、SEOの効果測定のポイントです。
検索結果でのクリック率(CTR)
Webサイトが検索結果でどれくらいクリックされたのかを測定する「クリック率(CTR)」も確認しましょう。CTRでは、ページタイトルやmeta descriptioがどれくらい適切で魅力的かを判断するために重要です。
CTRが高いと、ユーザーにとって魅力的なタイトルである証拠になります。CTRはGoogleサーチコンソールで確認可能です。
検索エンジンからの成約率(CVR)
CVRとは、お問い合わせや資料請求など、ユーザーの行動がサイトの最終目的につながった割合のことを指します。
いくらアクセスする人が多くても、CVR率が低いとなかなか成果にはつながりません。CVR率を改善するには、コンテンツの質やターゲット設定、サイトの設計などを見直し、顧客獲得につながるWebサイトを構築する必要があります。
オウンドメディアの記事公開後に行うSEO対策

オウンドメディアの記事公開後も、継続して適切なSEO対策を実施すれば、より魅力的なコンテンツへと成長できるでしょう。ここからは、記事公開後に実施すべきSEO対策について解説します。
- リライトを行い記事の質を高めたり最新情報に更新する
- 分析ツールで公開した記事の数値・データを分析する
- 過去記事も必要に応じてリライト(修正や補足)を行う
リライトを行い記事の質を高めたり最新情報に更新する
SEOにおけるリライトとは、公開済みのコンテンツを加筆したり書き換えたりすることで、検索順位のさらなる向上を目指す施策です。
キーワードの検索意図やトレンドは、時間と共に変化します。常にユーザーのニーズに合わせた情報や最新ニュースなど、新鮮なコンテンツを提供できれば、ユーザーの再訪率や検索エンジンの評価向上が期待できるでしょう。定期的に新しい記事の追加や、季節ごとのコンテンツ作成などを実施しましょう。
分析ツールで公開した記事の数値・データを分析する
Google Analyticsなどの分析ツールを活用し、公開した記事の数値、データからSEO対策が成功しているかどうかを分析しましょう。具体的には以下のデータの分析が有効です。
- サイトやページのアクセス数
- 内部リンクをはじめとしたクリック数
- ユーザーの滞在時間
- デバイス別アクセス状況
- 流入経路
これらのデータから現状の課題を洗い出しましょう。たとえばユーザーの滞在時間が短ければコンテンツの質を見直す必要がありますし、特定のページへのアクセス率が悪ければ、内部リンクの強化を検討しなければいけません。
過去記事も必要に応じてリライト(修正や補足)を行う
新しい記事を公開したら、必要に応じて過去記事もリライトしましょう。たとえばリライトして、関連過去記事を新しい記事に内部リンクすれば、ユーザーのアクセスの流動性が高まります。
定期的に過去記事を修正したり補足を加筆したりすることで、検索エンジンから再度評価されるチャンスも広がるでしょう。リライトによって競合サイトにはない独自性や付加価値をつけることで、記事の価値も上がり、自社にとっての資産となるのです。
オウンドメディアのSEO対策おすすめツール

ここからは、オウンドメディアのSEO対策を実施するのにおすすめの、国内で知名度および利用率が高いツールを紹介します。それぞれの魅力や特徴についてまとめていますので、ツール選びの参考にしてください。
- コンテンツSEOにおすすめのSEOツール
- 内部対策でおすすめのSEOツール
- 外部対策におすすめのSEOツール
コンテンツSEOにおすすめのSEOツール
まずは、コンテンツSEOを実施するのにおすすめのSEOツールを紹介します。良質なコンテンツ制作の心強い相棒となるツールを厳選し、特徴をわかりやすくまとめました。
EmmaTools™

EmmaTools™は株式会社EXIDEAが提供しているSEOツールです。国内の会社が提供しているため、日本語に対応しているのが魅力です。またAIが搭載されているので、記事のテキストも自動で生成してくれます。
キーワード分析も備わっており、各キーワードの検索ボリュームや関連キーワードもリサーチできます。さらに記事品質をチェックする機能で、効率的にSEO対策が実施できるのも特徴です。
tami-co

tami-coは、キーワード選定・記事作成・順位測定が搭載されたSEO対策ツールです。検索結果1ページ目に表示されているサイトの傾向を分析し、どのような内容を扱うべきかを瞬時に判断します。また魅力的かつ適切なタイトルや見出しをAIが自動生成してくれるので、SEOに強いタイトル設定が可能です。
すべての機能が利用できる7日間の無料体験も実施しているので、導入前に使いやすさを判断したい、という方にぴったりでしょう。
トランスコープ

最新AI「GPT-4.1 & 4.5」が搭載された、SEO記事に特化した記事ライティングツールです。自然な文章に定評があるAIGPT-4を活用できるほか、事前に自社情報を学習させられるので、独自性の高い記事も作成できます。
検索結果の上位記事の使用キーワードや使用率の分析、検索順位調査機能も備わっているので、SEO対策から記事のライティング、分析までオールインワンで実施可能です。
内部対策でおすすめのSEOツール
続いて、内部対策におすすめのSEOツールを紹介します。いずれも内部SEO対策を効率的に進められる機能が備わっているツールなので、じっくり比較検討して、自身にあったものを選んでください。
PageSpeed Insights

Googleが提供する無料のSEO対策ツールで、Webサイトの表示速度を測定・分析・評価してくれます。サイトのURLを入力するだけで表示速度が0~100点で判定されます。また、サイト速度を速めるための改善策も提案してくれるのが特徴です。
URLを入力すればどんなサイトの表示速度も測定できるため、競合サイトの表示速度も計測できます。競合サイトの分析を行えば、自身のサイトの目指すべき表示速度も明確になるでしょう。
Lumar

GMO TECH株式会社提供の内部SEO対策ツールです。高レベルなクローラーがWebサイト上の内部対策の問題点を可視化してくれます。
そのほかサイトの状態を、SEOの可視性やユーザー体験などさまざまな視点から分析し、スコア表示してくれます。業界水準との比較もできるので、Webサイトのクオリティを客観的に把握できます。
Pascal SEO

株式会社オロパスが提供するSEO分析ツールがPascal SEOです。SEO記事の作成や、競合分析および流入分析、SEOの改善アドバイス機能などが搭載されています。
直感的に操作できる使いやすさが魅力で、チュートリアルを見なくてもすぐに利用できます。また、1サイトの分析にかかる時間が1分と非常に短いのも特徴です。
外部対策におすすめのSEOツール
最後に、外部対策に役立つSEOツールを紹介します。被リンク獲得やサイテーション獲得などに有効なツールをピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
Ahrefs Site Explorer

Ahrefs Site Explorerは海外企業Ahrefs社が提供しているSEO対策ツールです。日本語版も展開しているので、英語が苦手な方でも問題なく使えるでしょう。
URLやドメインを入力するだけで、競合サイトの被リンク数や流入数、有料広告検索データなどが調査できます。また、キーワードを入力するとSNSで最もシェアされているコンテンツが検索できるので、サイテーション獲得にも活用できます。
MOZ Link Explorer

MOZ Link Explorerは、特定のドメインおよびページの被リンクを分析できるツールです。自サイトだけなく、競合サイトの分析もできるので、外部SEO対策を実施するのに役立ちます。
画面が非常にシンプルなので、直感的に操作しやすいのも魅力です。上位表示の妨げになっている被リンクの洗い出しができるので、自サイトの評価向上の心強い味方になるでしょう。
SE Ranking

SEO分析とプロモーション機能が備わったプラットフォームです。キーワード調査や被リンク状況の監視、競合調査といった一般的なSEO対策機能だけでなく、SNS投稿機能も備わっているのが特徴です。
被リンク状況の監視では、変化があった際にメールで通知されるため、素早い対策が実施できます。また、権威性が高いサイトから被リンクが提供されているかを確認してもらえるので、自サイトの評価向上に役立ちます。
オウンドメディアのSEO対策で集客力を高めよう
オウンドメディアのSEO対策は、コンテンツSEO・内部対策・外部対策の3つに分かれます。それぞれの対策を確実に実施することで、検索順位向上が狙えるだけでなく、高品質なコンテンツが作成できるでしょう。SEO対策が万全のWebサイトは自社の資産になります。ぜひ、SEO対策のポイントをおさえたオウンドメディア運営を目指してください。
この記事を書いたライター

Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!