耳読書をはじめたきっかけ
私が耳読書に興味を持ったのは、あるライターさんの記事を読んだのがきっかけでした。詳しい内容は忘れてしまいましたが、「本は活字で読むものと思っていたけれど、耳で聴く読書をしてみたら結構いい感じだった」というものでした。
私自身も、「本はやっぱり活字だよね!」というタイプであり、普段ラジオなど音声を聴く習慣もあまりありませんでした。
しかし、ちょうどその頃、ライター関係の情報を集めるために、Xのスペースや音声配信を聴く機会も増えたため、耳から情報を得ることに慣れてきていたところだったのです。
そのせいか、強い抵抗を感じることもなく、「耳で聴く読書というのもありなのかもしれない」と思い、早速試してみることにしました。
どんなときに耳読書をする?
実際に耳読書を始めてみると、思っていた以上に面白いものでした。最初は、耳から聴くだけだと集中力が持つかなと心配な面もあったのですが、聴き始めると、本の世界に入りこんだかのように物語の世界が頭の中に広がっていきます。
私が耳読書をするときは、移動時間に聴くことが多いです。
最近は、運動不足解消のために散歩を始めました。私が住んでいる地域は公園が多く、ウォーキングコースが整備されている公園もあります。中でも、大きな池の周りを歩ける公園に行くのが最近のお気に入りコースです。
家を出るときに読みたい本を選び、BGM代わりに聴きながら歩いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。日頃の運動不足を解消しながら、読みたい本も読めるのでまさに一石二鳥だなと感じています。
私がよく聴いているのは小説が多く、瀬尾まいこさんや柚木麻子さんなどの好きな小説家の作品を中心に聴いたり、話題の小説を聴いたりしています。
また、聴くときは倍速にせずに聴いています。倍速にした方が時間の短縮にはなるのかもしれませんが、私の場合、倍速になると聴きづらく、内容が頭に残りにくくなってしまいます。そのため、基本は速さを変えずにそのまま聴いています。
私が感じている耳読書のメリット・デメリット
私が思う耳読書のメリットは、何といっても、作業をしながら聴くことができることです。紙の本を読むとなると、一旦作業を中断するなどして本を読む時間を作らなければなりません。
一方、耳読書は、何かの作業を進めながら聴くことができます。日々の生活が忙しくても、ながら聞きができるので習慣化しやすいと感じています。
また、目を使わずにすむのもメリットだと思います。ライターの仕事は、パソコンに向かって集中して行うので目が疲れてしまいがちです。本を読むのが億劫になってしまうのは「疲れた目で活字を追うのがつらい…」と思ってしまう部分もあります。その点、耳読書であれば、目を使わずとも耳さえ空いていれば聴くことができます。
もちろんデメリットを感じる時もあります。耳読書をする時は、大体何かしながら聴いているため、何かに気を取られたりすると聴き逃してしまうこともあります。
また、自分が読みたい本がオーディオブックのアプリなどにラインナップされていない場合もあります。自分が読みたいなと思っている本がないと少しがっかりしてしまいます。
まとめ
始める前はながら聞きだと集中できないと思っていましたが、何かをしながらでも聴き始めると意外と本の世界に没入できます。そして、耳読書をしていると、自ずと紙の本も恋しくなるから不思議です。
また、耳で聴いた本を活字で読んでみると、また違った味わいがあります。耳で聴く読書と活字で読む読書の両方を楽しんでいけたら、また、自分の世界も広がるのかなと感じています。
この記事を読んでくださっている方の中には、すでに耳読書を取り入れている方もいらっしゃると思いますが、選ぶ本や聴くタイミングは人それぞれだと思います。「へー、こんな風に聴いているんだな」と楽しんでもらえたら幸いです。
また、興味はあるけどまだ経験していないという方は、ぜひ、この機会に耳読書を取り入れてみてはいかがですか。
この記事を書いたライター
さきのめぐみ
小学校で支援員をしながら副業でライターとしても活動中。フリーターから通信制大学に入学し教員免許を取得。特別支援学校の教員として働いていました。子どもの頃から書くことが好きで、現代詩やシナリオも書いています。人の心がほっとあたた...

