「書けない」はスランプじゃない

まずはじめに、私はライターの「書けない」はスランプではないという考えを持っています。

ライターは(もちろん兼務する人もいますが)コピーライターでもなければ、コラムニストでもなく、ましてや小説家や俳人などのアーティストではありません。

こうしたいわゆる独創性を求められるような人々にはきっとスランプと呼ばれるものが存在するのだと思います。でも、ライターは違います。

ライターとは情報を整理し、わかりやすくまとめなおして提供する仕事。そのため、基本的には情報があれば、そこに特別なアイデアはいりません。むしろ、わかりやすく情報を提供するためには独創性は邪魔なものになりかねません。

そのため、ライターにおける「書けない」には必ずなにかしらの理由が存在しており、その理由が取り除ければ、書くことはできるはずなのです。

では、「書けない」に陥る理由とはいったいなんなのでしょうか?

ライターが「書けない」理由

では、ライターが「書けない」状態に陥ってしまう状況とは、どんなときでしょうか。
ここでは、自分の経験と照らし合わせて、その理由についていくつか紹介していきたいと思います。

知識がない

書けない理由で真っ先に思い至るのが、この「知識」です。ライターはさまざまな分野の情報に触れることがたくさんあります。その中には、全く知識のない分野について書かなくてはならないことも出てきます。

知識がなければ、情報をどのように集めればよいのか、また、どの情報が正しいのかもわからなくなります。こうなると、原稿を書くことは当然ながら難しくなってしまいます。

経験がない

ライターは基本的にコンテンツ制作を行いますが、そのコンテンツの形式や媒体はさまざ書けない理由で真っ先に思い至るのが、この「知識」です。ライターはさまざまな分野の情報に触れることがたくさんあります。その中には、全く知識のない分野について書かなくてはならないことも出てきます。

知識がなければ、情報をどのように集めればよいのか、また、どの情報が正しいのかもわからなくなります。こうなると、原稿を書くことは当然ながら難しくなってしまいます。

まです。

コラム形式だけを見ても、BtoCなのかBtoBなのかで書き口は変わってきますし、Webサイトやメルマガのライティングでは求められるテクニックも変わってきます。

自分の初めて挑戦するジャンルなどでは「書けない」状態に陥ることがあります。

熱量がない

プロとしてはほめられたものではありませんが、人間なのでどうしても気乗りしないこともあります。例えば興味関心のないジャンルの取材などは、なかなか厳しいものですよね。

こうした場合、筆の進みが遅くなったり、特にユーザーの興味を煽るような表現には苦労してしまいます。自分の気持ちをどのように乗せるか、という部分もライターには必要になってきます。

スキルがない

そもそもライターとしてはたらき始めたばかりのときは、コンテンツの構成を考えたり、言い回しを考えたりすることも難しいもの。全般的なスキル不足により、「書けない」ことも出てきます。ライターとして最低限のスキルは身につけておきましょう。

「書けない」状態を打破するには

ここからは「書けない」状況に陥らないために、どうしていくべきかについて紹介していきます。「書けない」状況には必ずなにかしらの理由があり、理由があるということは対策も講じることができるはずです。

インプットを増やす

単純な話になりますが、インプットする情報量を増やしていけば、「書けない」という状況を避けることができます。ライターの仕事にはさまざまなジャンルがあります。得意なジャンルに絞って知識や技術を磨くことも大切ですが、さまざまな情報ジャンルに対応できることも大きな武器になります。

日常的に様々なジャンルの情報をインプットしていきましょう。

スキルを磨く

読みやすく分かりやすいテキストやコンテンツ構成には、いくつかのルールがあるものです。

具体的に言えば、PREP法やSDS法、AIDMAの法則などのフレームワークがそれに当たります。

こうした文章構成の作り方や考え方を覚えておくことで、初めて触れる情報や、興味関心が薄いジャンルの情報であっても、最低限まとめることが可能になります。

知識や技術を増やすことができれば、ある程度はストレス無くコンテンツ制作を行えるようになります。

仕事を選ぶ

これまで上げた方法で、ある程度のコンテンツ制作はできるようになるはず。しかし、納期が厳しい、知識や興味のないジャンル、初めて対応する媒体など、どうしても気乗りしない案件も出てくるでしょう。

難しい仕事はよい経験になりますが、同時に多大なストレスを抱えることになり、「書けない」状態を引き起こしてしまいます。あまり気乗りしない仕事の場合は、思い切って断ってしまうことも重要です。

「書けない」理由をしっかり認識しよう

「書けない」状態はライターにとっては死活問題。焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、焦りは余計に「書けない」状態を長引かせてしまいます。

闇雲に筆を進めようとするのではなく、なぜ自分が「書けない」のかを分析し、把握することが大切です。そうすることで、「書けない」状況を打破するヒントが見えてきます。

それでもダメな場合は、いったん原稿から離れ、なにも考えない時間を取りましょう。

休養をとることも立派な対策です。

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

詳細を見る

タグ