家族に忙しさをわかってもらえない

最初からネガティブな話で恐縮ですが、ぜひ聞いてください。
私が「ライターになったんだなぁ」と実感する瞬間、それは家族に忙しさを理解してもらえない時です。
段取り良く仕事をこなしたくても、駆け出しの私にとって、次のような状況は日常茶飯事です。
- 思ったよりもリサーチに時間がかかり、執筆が進まない
- 急ぎの案件を依頼されて断れない
- 子どもが体調を崩し、作業時間が取れない
忙しさから、つい家事を後回しにしてしまう日も珍しくありません。
私自身は、会社員の頃よりも労働時間が増え、ライターになって忙しくなったと確信しています。しかし、家族からは「1日中家にいるのに、洗濯物もたたまずに何をしてるんだろう?」という目で見られます。
外で働いていた頃は、残業で帰りが遅くなると「お疲れさま」と言ってもらえたような気がするのですが…。
仕事の進捗状況が外から見えにくいため、ライターの忙しさを理解してもらうのは難しいのかもしれません。それに、本当の大変さなんて、本人にしかわからないものですよね。私も家族の忙しさを理解し、優しく接しているかといえば…自信がありません。
それぞれの忙しいタイミングが重なり、家庭がうまく回らない日は、「みんながんばってるんだ!」と自分に言い聞かせて、穏やかでいられるように努めています。
文法ミスや誤字脱字に親しみを感じる

例えばネットで調べものをしていて、間違いを発見した時、嬉しくなりませんか?
ライターになる前の私は「なんでこんなミスをするんだろう?しっかり確認すれば良いだけなのに…」と、読みにくさが気になり、小さなミスでも不快に感じていました。
しかし、今は違います。「こんな素敵な記事を書く先輩でもミスするんだな」「百戦錬磨のディレクターさんも、見落としちゃうことあるんだな」と、なんだかほっとするのです。
これは、正しい文章を書く大変さを痛感しているライターならではの感情ではないでしょうか。
私のささやかな楽しみは、写経(記事を書き写すトレーニング)の最中に誤字を見つけることです。特にタイプミスが好きで(?)、見かけるたびにこっそり癒やされています。
あえて漢字を使わない

Webライターになり、知っている漢字をひらがなで書く機会が増えました。
皆さんは、このような表記をみて、どう感じますか?
- 既に
- 致します
- ~する上で
きっと、ひらがなに直したくなったのではないでしょうか。
ライターになる前は、「できるだけ漢字で書く」というのが私の常識でした。例えば、子どもがひらがなだらけの作文を書いていたら「習った漢字は使おうね」と指導します。会社でレポートを作成する時も、箔が付くような気がして、パソコンの変換機能を活用して漢字を多用していました。
しかし、Webライターが重視すべきは「読者の読みやすさ」。
読み方が何通りもある漢字は、読者が迷いなく読み進められるように「開く(ひらがなでにする)」のが鉄則です。私も漢字の「閉じる(漢字にする)・開く」を意識するようになり、今では、仕事以外でも積極的にひらがなを使うようになりました。この変化も、ライターらしい心遣いが身についてきた証拠ですよね。
「あえて、読者のために(漢字を)使わない」というのがプロっぽくて、漢字をひらがなに修正する時は、ひとり悦に入って楽しんでいます(笑)。
デジタルツールを利用するようになった

私のパソコンには、仕事で使うデジタルツールがたくさん入っています。
ツール名 | 使用シーン(例) |
---|---|
Chatwork、Slack | クライアントとの連絡 |
Zoom | オンラインミーティング |
Googleドキュメント | 執筆 |
Canva | アイキャッチ作成 |
ChatGPT | 原稿のたたき台作成や添削 |
Notion | スケジュール管理 |
ライターになるまでは、名前も知らなかったツールがほとんどです。
私はどちらかというと保守的なアナログ人間で、ITに対して苦手意識があります。とは言え、デジタルツールはWebライターの大切な商売道具であり、使うよりほかありません。恐る恐る触っているうちに、少しずつ操作にも慣れてきました。
会社員を続けていれば、こんなにも多くのツールに触れる機会はなかったでしょう。仕事に必要なパソコンやソフトは会社から支給されるため、自分で調達するという視点すらありませんでした。
まだ使いこなせていない機能もありますが、多くのデジタルツールが入ったパソコンの画面を見ると、自分が一人前になった気がしてきます。
もしかしたら、私と同じように、実はパソコンが苦手という方もおられるのではないでしょうか。苦手に挑戦するってすばらしいですよね!
まとめ:私、ライターとして毎日がんばってる!

ライターになってからの日常を振り返ってみると、思いのほか、たくさんの変化がありました。これまでとの小さな違いやネガティブな感情も、真面目に仕事へ向き合い、前進している証だと思います。
私には、「初月収入が10万円」「半年で夫の年収を超えた」など、SNSで見かけるような華やかな実績はありません。正直、人と比べて落ち込む日もありますが、私はわたし!「家庭と仕事の両立」という自分の目標に向けて、挑戦を続けていきたいです。
ライターとして変わっていく自分に気づき、ささやかな成長を認めてあげれば、仕事への意欲が湧いてきます。
みなさんも、行き詰まったときは、日常の変化に目を向けてみてはいかがでしょうか。きっと、見落としていた成長を見つけられるはずです。
自分の成長過程を楽しみながら、ぜひ一緒にライターを続けていきましょう!
この記事を書いたライター

かんなともみ
病院・福祉施設での相談支援業務に10年以上携わってきた経験があります。クライアントの価値観を尊重しながら、病気や障害、介護やお金のことなど、その方が抱える生活の問題を解決することに尽力してきました。複雑なこともポイントを押さえて...