Webライターとして仕事を広げるには?

Webライターとして仕事を広げるには?

仕事を広げる方向性は人それぞれですが、まずは現在のWeb業界でどのようなニーズがあるのか、見ていきましょう。

クライアントが求めているもの

現在のWeb業界では、記事の執筆だけでなく、その記事をSNSで拡散したり、アイキャッチ画像を作成したりと、複合的なスキルが求められています

特に中小企業のクライアントでは、「記事を書ける人」というよりも、「Web周りを全般的に任せられる人」を求めているケースが増えています。このニーズに応えられる人材になることで、より多くの案件を獲得できる可能性が広がるでしょう。

これからのWebライターに必要なスキル

記事の執筆スキルを基本としながら、他のスキルを身につけると仕事の可能性は大きく広がります。

例えば、InstagramやXなどのSNS運用スキルは、多くのクライアントが求めているスキルの1つです。また、アイキャッチ画像やSNS投稿用の画像を作るデザインスキルも重宝されます。最近では動画コンテンツの需要も高まっており、YouTubeやInstagramのリールなどの動画編集スキルも注目されています。

さらに、SEOやコンテンツマーケティングといったライティング周辺の知識があれば、より戦略的な提案ができるようになるでしょう。

これらのスキルは一度にすべてを習得する必要はありません。自分の興味がある分野から、少しずつ学んでいけば十分です。

仕事を広げるメリット

仕事を広げるメリット

仕事の幅を広げて得られるメリットは、単に収入アップだけではありません。複数のスキルを持っていると、より高い単価の案件を受注できます。また、1つのクライアントから複数の仕事を任せてもらえるようになります。

特に重要なのは、クライアントとの長期的な信頼関係が築きやすくなる点です。1つのクライアントと継続的に仕事をすることで、コミュニケーションがスムーズになり、より効率的に仕事を進められるようになるでしょう。

結果として、収入アップにつながります。

私がWebライターをきっかけに身につけた幅広いスキル

私がWebライターをきっかけに身につけた幅広いスキル

長い間、記事の執筆だけを行っていた私に特に目立ったスキルはありませんでした。

現在、複数のスキルを持つようになったのは、クライアントからの「これもできますか?」というひと言がきっかけです。

その時の対応が、今の仕事の広がりにつながっています。

SNS運用とデザインのスキル

最初の転機は、記事執筆の依頼をくださっていたクライアントから「この記事をSNSでも発信したいのですが、投稿文も書いてもらえますか?」と相談されたことです。

その時は「ぜひ書かせてください!」と答え、SNSで発信するための文章についていろいろと勉強しました。

さらに「投稿用の画像も作ってほしい」という要望を受け、Canvaなどのデザインツールを使って画像制作にも挑戦。基本的なデザインスキルを身につけていきました。

最初は戸惑うこともありましたが、オンライン講座で学んだり、画像を繰り返し作成したりと、学びや実践を通じて経験を積み、今ではデザインスキルが身についています。

動画編集のスキル

動画編集のスキルを身につけたのは、あるクライアントから「YouTubeチャンネルも運用してほしい」と依頼されたことがきっかけです。応募案件はInstagramの運用でしたが、実はYouTube運用も含まれていたのです。

動画編集やYouTube運用の経験はありませんでしたが「経験を積むと思ってチャレンジしてほしい」とクライアントから言ってもらいました。これは良い経験になると考え、仕事を引き受けて今も動画編集とYouTube運用に取り組んでいます。

最初は簡単な動画編集ソフトを使って基礎を学び、徐々に本格的なソフトの使用方法も覚えていきました。時間がかかることもありますが、試行錯誤しながら動画編集のスキルを磨いています。

広報担当としてのスキル

SNSの運用や動画編集のスキルが身につくと、Webライターとして記事を執筆する仕事だけにこだわらなくなりました。

そんな時に、新しいクライアントから「広報全般を任せたい」という相談をいただきます。自分で勝手に決めていた限界を超えてみようと思い、経験はなかったものの引き受けました。

クライアントと相談しながら、メルマガの配信やプレスリリースの作成、Web広告の運用まで、仕事の範囲はさらに広がっています。

このように、新しいチャレンジをきっかけに、その都度スキルを身につけて、現在のようにさまざまな仕事を受けられるようになったのです。

クライアントからの依頼を増やすためのポイント

クライアントからの依頼を増やすためのポイント

これまでの経験から、Webライターの仕事の幅を広げるために特に重要だと感じたポイントを紹介します。

「できます」と答える勇気をもつ

新しい依頼をいただいた時、経験がないからと断ってしまうのは簡単です。しかし、「チャレンジさせてください!」と答えることで、新しい可能性が開けてきます。

私の場合、SNS投稿用の画像デザインの依頼をいただいた時「基本的なものでしたら」と条件付きで引き受けることにしました。最初は不安でしたが、実践を重ねながらスキルを磨き、今ではSNS投稿にまつわる作業はすべて任せてもらえるようになっています。

スキルを磨くための時間を作る

新しいスキルを身につけるには、それなりの時間が必要です。

私は通常の仕事時間とは別に、朝の時間を学習に充てるようにしました。オンライン講座や実践的な練習を、毎日少しずつ続けると、着実にスキルアップできます。

何を学びたいかをよく考え、ポイントを絞って計画的に進めると少ない時間でも学べます。まずは目の前の仕事に必要な範囲から始めて、徐々にスキルの幅を広げていけばいいのです。

効果的な実績を作る

新しいスキルを身につけたら、それを実績として形にすることが大切です。

例えば、自分のブログやSNSで実践したり、既存のクライアントに新しいスキルを活用できる提案をしたりして、実践的な経験を積めます。

これらの実績があると、新しいクライアントへの提案時にも説得力が増します。

自己ブランディングの方法とポイント

自己ブランディングの方法とポイント

単にスキルを増やすだけでなく、それをクライアントに伝えていく工夫も必要です。効果的な自己ブランディングのポイントを紹介します。

自分の強みを見つける方法

複数のスキルを持つことは強みになりますが、その中でも特に自信を持って提供できるサービスを明確にすることが大切です。

私の場合、記事制作を軸に、SNS運用とオウンドメディアを組み合わせたトータルなWeb施策の提案ができることを強みとしています。また動画を作成し、それをYouTube、Instagram、TikTokなどに横展開していくこともよく提案します。

このように、自分のスキルの中で最も貢献できる分野を見極め、それを中心に据えることで、クライアントにもわかりやすい特徴を打ち出すことができるでしょう。

ポートフォリオの作り方

これまでの実績を効果的に見せるポートフォリオは、新しい仕事を獲得するうえで重要なツールです。記事の執筆実績だけでなく、SNSの運用実績やデザインの作例なども含めて、総合的なスキルが伝わるように構成するのがおすすめです。

また、可能な範囲で具体的な数値も盛り込むと良いでしょう。例えば、SNS運用での成果や、記事のPV数なども、実力を示す重要な指標となります。

SNSでの発信の方法

自己ブランディングには、SNSでの情報発信も効果的です。ただし、やみくもに発信するのではなく、自分の強みや実績が自然に伝わるような投稿を心がけます

私の場合、一緒に仕事をしている方々とつながるSNSアカウントを作成しました。自分が関わった仕事を紹介したり、自分のブログなどの投稿を載せたりして、どんな仕事をしているかを伝えています。

これから先の働き方を考える

これから先の働き方を考える

スキルの幅を広げていく中で、自分の将来的なキャリアについても考えていく必要があります。先を見据えることで、仕事の範囲を効果的に広げていけるでしょう。

専門性か幅広いスキルか?

ある程度スキルの幅が広がってきたら、次は方向性の選択が重要になってきます。

特定の分野で専門性を高めていくのか、それとも幅広い分野の仕事ができる人材を目指すのか、自分の適性や市場のニーズを考慮しながら決めていくと良いでしょう。

また専門性を持ちつつ、幅広いスキルを活かすのもおすすめです。私はFP・簿記の知識をもとに、税金やバックオフィス、金融、投資に関するオウンドメディアの執筆・SNS運用の両方を請け負っています。

収入アップのためのスキルは?

複数のスキルを持つことで、収入アップの可能性も広がります。

例えば、記事制作だけでなく、SNS運用や動画編集もセットで提案できれば、1つの案件からより多くの収入を得られるでしょう。

また、複数のクライアントから異なる種類の仕事を受けることで、収入の安定性も増していきます

長期的なキャリアプランの方向性は?

Webライターとしてのキャリアプランには、大きく分けて2つの方向性があります。

1つは、Webライターとしての専門性を極め、より希少価値の高い人材を目指す道。もう1つは、Webライター以外のスキルも積極的に身につけ、仕事の幅を広げていく道です。

どちらの道も、Web業界で活躍していくための選択肢として魅力的なものです。自分の興味や適性を見極めながら、自分らしい働き方を見つけていきましょう。

Webライターの仕事は大きく広げられる!

Webライターの仕事は、記事作成だけにとどまりません。私自身、クライアントからの「これもできますか?」という言葉をきっかけに、SNS運用やデザイン、動画編集など、さまざまな分野へと活動の場を広げてきました。

新しいスキルへの挑戦は不安もありますが、1歩を踏み出すことで必ず成長につながります。自分のペースでスキルを磨きながら、自分らしい強みを見つけていくことで、より多くの価値を生み出せる人材になっていけるはずです。

この記事が、次のステップを目指すWebライターの参考になれば幸いです。

この記事を書いたライター

執筆者

フクモトカナ

広島在住のもうすぐ50代。現在は主にWebライターとSNS運用のお仕事をしています。子育て中の2014年に販売の仕事をしつつ、Webライターのお仕事を始めました。所属企業のオウンドメディアの執筆などもした後、2023年11月よりフリーランスに。自分...

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