事前準備で悩んだこと

事前準備で悩んだこと

ライブレポートを書くにあたり、まずは事前にアーティストの情報を整理しました。しかし、公式サイトやSNSにも詳しい情報がなく、セットリストや過去のライブの雰囲気が把握しづらい状態でピンチ!

幸い、アーティストが過去にコラボした相手がゲスト出演する流れだったこともあり、そこからなんとか情報を集め、MCの内容を中心に執筆しました。

今回は実践しませんでしたが、情報があまりないアーティストの場合は、事前に打ち合わせしておき、ライブ前後に簡易的なインタビューを行うのも1つの手段だと思います。

また、ライブレポートを書く上で何を重点的に押さえればいいのかがわからず、他のライターさんが書いたライブレポートをいくつか読んでみたものの「自分に同じような文章が書けるのか?」と不安になりました。

ライブレポートは、媒体によっても「ここは入れてほしい」「ここは書かないでほしい」というポイントがあるので、事前にクライアントと念入りに打ち合わせしておくといいでしょう。

ライブレポートに必要な持ち物リスト

ライブレポートに必要な持ち物リスト

ライブレポート当日に私が持っていったアイテムを紹介します。ライブ中は動き回るので、できるだけ軽装備で臨みました

一眼レフカメラ

普段の取材で使用している一眼レフカメラを持参しました。カメラマンではないので、カメラ本体はそこまで高価なものでなくても大丈夫だと思います。

また、撮影場所からステージ上までかなりの距離がある(最大10m)と伺っていたので、4.5倍のズームができる望遠レンズを持参しました。望遠レンズは便利ですが、ライブ前にフラワースタンドやグッズなどを撮影する場合は、かなり後ろに下がらないとカメラに収まりきらない欠点もあります。その場合は、レンズを複数持参すると撮影しやすいでしょう。

予備バッテリー

念のために予備バッテリーを持参しました。一眼レフであれば充電はかなり持ちますが、バッテリーを最大まで充電して持って行ったため、予備バッテリーは不要でした。しかし、ミラーレスカメラはすぐ充電が切れてしまうことがあるので、持参した方が安心です。

スマホ

ライブ中のMCを録音したり、ライブのセットリストをメモするためにAndroidスマホを持参しました。録音機能については、ライブ中でも音質は問題なかったのですがMCに入る時にいちいちスマホを取り出さなければいけなかったので、撮影しながら録音もするのは大変でした。できれば専用の録音機器があれば便利だと思います。

ハプニング続出!ライブレポート当日の苦労したポイント

ハプニング続出!ライブレポート当日の苦労したポイント

事前準備をしていったにもかかわらず、当日はハプニングが続出…。以下に、当日苦労したポイントをお伝えします。

ライブ会場で迷子に

初めて行くライブハウスということもあり、ライブ当日はフロアの構造がわからず、移動に手間取りました。ライブハウスは2階席がある比較的大きな会場でしたが、事前に会場の地図をチェックしておいたものの、裏口から移動しなければならず、結果迷ってしまうハメに…。

取材中の移動が大変

撮影ポイントを探しながら動くのは思った以上に大変で、ベストな位置を確保する難しさを実感しました。ライブ中は会場が暗いことも多いため、段差のあるライブハウスでの移動は少し怖かったです。

一瞬たりとも気が抜けない

ライブは一瞬一瞬が勝負。タイミングを逃してしまうと、あとからもう一度見直すことができないため、気を抜けませんでした。カメラの容量もすぐいっぱいになってしまい、途中で整理しながら撮影を続けるハメに。ライブは2時間前後が多いと思いますが、長丁場になるため、いざという緊急事態やトラブル回避のためにも事前準備や工夫が必要です。

カメラ操作に四苦八苦

シャッターチャンスを逃さないためには、カメラの操作に慣れておくことが大事だと痛感しました。私はいつもオートフォーカス(自動でピントを合わせる機能)で撮影しているのですが、ライブハウスの照明が反射して白飛びしてしまうことが多く、綺麗に撮影できないことも。細かく設定ができるマニュアルフォーカスでの撮影練習をしておけばよかったと反省しました。

執筆時に大変だったことと今後の課題

執筆時に大変だったことと今後の課題

取材が終わったら、記憶が新しいうちに原稿を執筆します。
執筆をしていて大変だったことは以下の3つです。今後、どうしていけば良いのか課題も一緒に解説していきます。

①ライブのどの部分を記事化するか悩む

ライブが終わってからレポートを書き始めると、録音したMCの部分が大量にあり、どこを使うべきか整理するのに苦戦しました。リアルな雰囲気を伝えようとできるだけ多くの会話を入れようとすると、文章が冗長になりすぎてしまうという懸念点もあったためです。

②どの写真を使うか選ぶのが大変

撮った写真の中から使うものを選ぶ作業も想像以上に時間がかかりました。シャッターチャンスを逃さないよう連射で撮影していたこともあり、とにかく写真が多かったです。いい写真を選びつつ、ライブの流れが伝わるように配置するのが課題でした。

③ライブの雰囲気を言語化することの難しさ

文章でライブの臨場感を表現することの難しさを痛感。熱気や迫力をそのまま伝えたいのに、ただの出来事の羅列になってしまい、読んだ人がワクワクできるような書き方を模索するのに時間がかかりました。

上記の経験から、今後はMCの録音や写真撮影だけでなく、観客の反応や曲ごとの会場の盛り上がり具合もしっかりメモしておきたいです。

歌や想いを届けるのはアーティストですが、ライブは一方通行ではなく、ファンが受け取った反応をアーティストに返す部分も重要だと感じました。その場の空気感は、写真を見返すだけではなかなか表現しきれないところだったので、次の取材に活かしたいと思います。

ライブレポートに向いている人

ライブレポートに向いている人

実際にライブレポートに挑戦してみて「ライブレポートに向いているライターはこんな人かも?」と感じたポイントをまとめてみました。

ライブが好きな人

ライブの空気感やアーティストの魅力を伝えるには、自分自身が楽しむことが大切です。ライブレポートはアーティストのファンの方がメインの読者層のため、ライブが好きで、その場の空気感を楽しめる人、アーティストの魅力を伝えられる人がライブレポートに向いていると思います。

カメラ撮影が得意な人

自分で撮影する場合に限りますが、ライブレポートや取材記事作成には撮影スキルがほぼ必須です。加えて、暗所での撮影や素早い動きへの対応ができると、さらに強みになるでしょう。写真のクオリティがレポートの完成度を左右するため、不安な人はカメラ撮影を何度も練習しておくことをおすすめします。

臨機応変に動ける人

ライブレポートでは、その場で起こることに対応しながら必要な情報をキャッチする力が求められるため、臨機応変に柔軟に動ける人が向いていると感じました。

例えば、会場の観客を入れて撮影した方が絵になるシーンは、アーティスト本人だけを撮影するのではなく両方撮影しておいたり、ゲストが登場するシーンではゲスト単体も撮影しておくなどです。

アーティストが即興で見せ場を作ることもあるので、ここぞというタイミングに備えておきましょう。

まとめ

初めてのライブレポートは想像以上に大変でしたが、それ以上に学びが多く、貴重な経験でした。特に、撮影スキルや文章表現の大切さを改めて実感しました。

これからライブレポートを書いてみたいと思っている人の参考になれば嬉しいです。

この記事を書いたライター

執筆者

清水華那

占い師の顔も併せ持つフリーライター。エンタメに関する記事を多く執筆。SEO、現地取材、シナリオ作成などが得意。会社員から副業期間を経てフリーランスへ転身。今後はフットワークの軽さを武器にさまざまなことに挑戦したい。わかりやすく、読...

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