昼は事務、夜は飲み屋。合間にライターで三足のわらじ生活

昼は事務、夜は飲み屋。合間にライターで三足のわらじ生活

──まずは簡単に、自己紹介をお願いします。

まさき:お昼は事務員、夜は飲み屋のねーちゃん、仕事を上手にサボってWebライターをしています、まさきです。ライター歴は、ブランクを除いてぎゅっと縮めて半年未満です!

──情報過多なのにちゃんと伝わる…。とりあえず気になったのは、いつ寝てるんですか(笑)?

まさき:よく聞かれるんですが、案外ちゃんと寝てますよ。ごはんも3食食べてますし。

止まったら死ぬタイプなんです。最悪1日くらい寝なくても大丈夫です(笑)!

昔の夢は「詩人」!?衝動的に始まったライター人生

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──では、ライターを目指したきっかけは?

まさき:もともと文字の読み書きが大好きで、特に歌詞カードを読むのが好きだったんです。子どものころは「詩人になりたい」とか「作詞家になりたい」と思っていました。

実際にバンド活動をしていた時期があって、そこで作詞を担当していたこともあります。

書くことにはやりがいを感じていたんですが、当時は「作詞家ってどうやってなるの?」という状態で、職業としての道筋が全然見えなかったんですよね。

しかもその頃は「音楽で食っていく!」という気持ちのほうが強くて、作詞家という夢を本格的に追いかけることはありませんでした。

ただ大人になるにつれて、「やってみたいのにやってないことがある」のがだんだん許せなくなってきて(笑)。

人生、後悔したくないじゃないですか。で、「また誰かのために文章を書きたい!」という衝動が湧いてきたのが1年半くらい前です。それで勢いでライターに挑戦してみたのが始まりでした。

──そこからどうやって案件を獲得したんですか?

まさき:とにかくネットで「ライターになるには」という記事を読み漁って、書いてあるとおりにクラウドソーシングに登録しました。そこから挑戦できそうな初心者向けの案件に片っ端からエントリーしてましたね。

今思えば、わりとすべてが体当たり型だったなと(笑)。

──ちなみに、最初に受けたお仕事の内容は覚えていますか?

まさき:めっちゃ覚えてます!芸能ゴシップ系の記事で、「あのモデルは今?」みたいなテーマだったんですよ。

文字数と、記事にしてほしい内容だけ聞かされて、あんまり細かいルールはなかったです。資料として、その人の名前とInstagramのアカウントだけ送られてきたんですけど、「誰…?」となるような、正直あまり知られていないローカルなモデルさんで。「なんでこんな知名度低い人の記事書く必要あるねん!」ってモヤモヤしてた記憶があります。

今思えば初心者OKの案件だったので、リサーチ力などを試されていたんだろうなってわかるんですけどね。

当時は文章を書くより、少ない情報をかき集めることに大半の時間を取られていました。睡眠不足になりながら「ライターおもしろくない!」「思ってたのと違う!」って文句をつけながらも必死になって書きあげたことを覚えています。

腹をくくって再始動!今は隙間時間にライター稼働中

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──そこからどうやってライターの仕事を続けていったんですか?

まさき:…実は、一回やめたんですよ。

初めての案件のあと、継続の話もいただいてたんですけど、精神的にも体力的にもめちゃくちゃ消耗してしまって。まずは副業として、ライター業を始めようと思っていたので「本職との兼業は無理!」ってなってしまったんですね。

それで他に応募して合格をもらった案件もとりあえず片付けて、一旦ライターの世界から離れたんです。

それからはライターのことなんて忘れて、また事務のお仕事をがんばっていたんです。でも、年末に1年間のできごとを振り返ったとき、「やっぱり自分のペースで働ける仕事がしたいな」って思ったタイミングがあって。

そこでもう一度ライターになりたかった気持ちを思い出して、「あのとき継続依頼ももらえたんだし、ちゃんと向き合えばライター向いているかも?」って考え始めて、年明けから再始動しました。

それが「ぎゅっと縮めて半年未満」の意味です(笑)。

──なるほど!ではライターとして再始動してからの、今の働き方について教えてください。

まさき:昼の事務と夜の飲み屋の両方をメインの仕事としつつ、合間に執筆をしています。

昼の仕事はもう今すぐにでも辞めたいし、夜の仕事もいつまで続けられるかわからないので、ライター業をはやく収入の柱として育てたい気持ちでいっぱいです。

とくに稼働時間は意識していません。休みの日の午前だけとか、寝る前の1〜2時間とか、隙間時間に執筆しています。

休みでも丸一日ダラダラしてることはありません。、手が空いたら「あ、ライターの求人がないか調べよ!」とか「返信終わらせちゃお!」とか常に稼働していて、良くも悪くもオンオフがないです。

激務だった昼の職場も、最近は部下が育ったおかげでサボれるようになって(笑)。勤務中に執筆することもあります。働き方に関してはちょっと参考にはならないかもしれません。

脳から汁が出る瞬間にライターの幸せを実感

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──ライターをしていて、きついなと思うことは?

まさき:実績もなければ、ライターに有利な経歴や資格も持っていない状態でスタートしてるので、いまだに案件へ応募しても落ちまくっています。

返信が来ない状態が続くと、「やっぱり私なんて…」ってメンタルやられますよね。実は意外とネガティブなんです(笑)。

案件に応募さえすればすぐ書かせてもらえると思っていたので、そもそもお仕事をもらえない、という現実にしんどくなることもありました。

でも最近は、応募文とポートフォリオを本気で作れば、私のように実績がまだないライターでも目に留めてもらえることに気づいて、活路を見いだしたかもしれません。

今も執筆の合間に案件探しはずっと続けています。「もしかしたら、Mojiギルドのなかで、私がいちばん仕事が少ないんじゃ?」って不安になることもありますよ。

──やはり、どんな仕事も出だしは苦労しますね。そんな中で仕事のやりがいは、どんなときに感じますか?

まさき:「この言い回しうまいね!」とか「いい言葉選びだね!」って言われると、脳から汁が出ます(笑)。

人によって文章の色があると思っていて、自分の“らしさ”を褒められるとすごく嬉しいですね。認められた気持ちになって自己肯定感があがります!

あとは、記事をひとつ仕上げるごとに達成感があります。執筆の経験本数が少ないからかもしれませんが、「お仕事したぞ!」という充実感が好きです。

「まさきさんに書いてほしい」と思ってもらえるライターに

──今後、ライターとしての目標はありますか?

まさき:「まさきさんに書いてほしい!」とか、「まさきさんの文章だから読みたい!」と思ってもらえるようなライターになるのが目標です。

もちろん、執筆ルールを守ることやSEO、情報の正確性はとても大事だと思っていますし、今も絶賛勉強中です。でも、やっぱり私は“その人らしさ”が感じられる文章が好きだから。

ルールを逸脱しない範囲で、読者の心に少しでも残るような表現や、「なんか読みやすいな」「また読みたいな」と思ってもらえるような文章を書けるようになりたいです。

情報を伝えるだけじゃなくて、その人の中に何かちょっとでも残るような価値を届けられたら嬉しいです!

この記事を書いたライター

執筆者

まさき

気づきや感動を言葉にせずにはいられないライター。 得意ジャンルはライフスタイル系(健康・美容・趣味・マインド)。 誰かの心にそっと寄り添えることばで執筆中。 読んだ人の気持ちを、ぽっと温めたい。 「わたしの書いた文だから読みたい」...

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