児童書とヨガは、ライターの仕事にどう役立つの?

児童書とヨガは、ライターの仕事にどう役立つの?

児童書とヨガ、それぞれのジャンルがライターの仕事にどう役立つのか具体的に紹介します。

わかりやすく、読みやすく、面白く書く力が身につく

児童書を書く時に何より大切なのは、子どもでも夢中になって読んでくれるかどうかです。わかりやすく、読みやすく、しかも面白い文章を書けないと、まったく話になりません。

児童文学作家としての20年以上の経験の中で、文章力はそれなりに磨いてきたつもりです。なので、その点はライターの仕事に活かされているのではないかなと思います。

資格のおかげで仕事をいただける

ライターの仕事を依頼していただくうえで、ヨガインストラクターの資格はとても役に立っています。

資格って大切です。例えば「私はヨガに詳しいですよ」と相手が口で言っているだけだったら「ホントかな」とちょっと疑ってしまいますよね。

ところが、ヨガインストラクターの資格を持っていれば「確かにこの人はヨガに詳しい」と誰にでもわかり、依頼しやすくなります。

ヨガインストラクターの資格のおかげで、ヨガ関係の記事作成の仕事を、これまでかなり依頼していただけました。

ヨガの知識で、健康や美容の情報を提供できる

ヨガの知識は、健康や美容に関する記事執筆に役立ちます。

例えば、健康面では、睡眠の改善や更年期障害の症状の緩和・片頭痛・頸部痛・うつ病の管理などに効果的です。またダイエットのような美容面にも役立ちます。1)

そういった多くの方が興味を持つ情報を、わかりやすく、読みやすく、面白く書けるのが、児童書とヨガが好きな私の強みかなと思います。

児童書とヨガをつなげたコラム「ヨガで文学探訪」

児童書とヨガをつなげたコラム「ヨガで文学探訪」

それでは、実際に児童書とヨガを活かして、私がどのような仕事をしているか、詳しく紹介します。

「ヨガで文学探訪」とは

実際に続けている仕事の1つが、コラム「ヨガで文学探訪」です。ヨガのサイト「yoga generation(ヨガジェネレーション)」に、月2回掲載され、6年間続けています。毎回、私のおすすめの本を1冊取り上げて、その本とヨガとのつながりを紹介するものです。

例えば、ストレッチ的なものをヨガと想像される方が多いと思いますが、ヨガの始まりは古代インドに起源を持つ精神的な修練法だったと言われています。1)

そして文学も、人間の心(精神)を描いたものです。

ですから、ヨガと文学は、人間の心(精神)という点でつながっています。そのつながりを書いたものが「ヨガで文学探訪」です。

記念すべき第1回目のコラムは「スナフキン」

「ヨガで文学探訪」では、大人向けの小説や動物の専門書なども取り上げますが、圧倒的に多いのは児童書です。記念すべき最初のテーマも、ムーミンシリーズに出てくるスナフキンでした。

スナフキンは、皆さんもよくご存じですよね?孤独を愛する放浪者スナフキン。ハーモニカをポケットに入れて、テントをかついでフラリと旅をしています。

そんなスナフキンは、とにかく物を持ちません。「物を持つのは恐ろしい」とさえ思ってるのです。2)

一方「ヨガ・スートラ」では、日本語で「非所有」を意味するアパリグラハが大切だとしています。3)

アパリグラハを体現しているスナフキンは、家や家族にも縛られず、どこまでも自由です。宝物であっても、所有せず頭の中にしまっておきます。

このように「ヨガで文学探訪」では、さまざまな名作とヨガとのつながりを執筆しています。

そのほかにも、差別や平和のような生きていくうえで大切なテーマにもつながっていくので、私にとっては大事なコラムなのです。

「ヨガで文学探訪」の評価は?

さて、そんな「ヨガで文学探訪」の気になる評価です。

「ヨガが文学とこんなふうにつながっているなんて考えたこともありませんでした。新鮮な感覚で驚きでした!」

「コラムで紹介されていた本を読んでみたいと思いましたー!」

などの声をいただきすごく嬉しいです。

また、紹介した本の著者も喜んでくださいました。

6年間も続けられているのは、それなりに読者に喜んでいただけているからなのかな?と勝手に思っています。

私がこれからしてみたい仕事

私がこれからしてみたい仕事

yoga generation(ヨガジェネレーション)のスタッフに「ヨガで文学探訪」のコラムを提案した時「ヨガのサイトで児童書を紹介したいなんて言い出す人は初めてだ」と言われました。

児童書もヨガも、決して案件は多くありません。なので自分の「好き」をとことん突き詰め、新ジャンルを作ってしまう勢いで仕事を提案していくしかないと思っています。

そんな私がこれからやってみたい仕事といえば、児童書の魅力を広めていくことです。「大人が読むべき児童書ランキング」なんて作ってみたいと思っています。

また、いろんなジャンルでがんばっている方を取材して、インタビュイーの「ヨガ」の部分を紹介する記事も書いてみたいですね。

そのほかには「保護犬ってこんなにステキなんですよ」と保護犬の魅力を伝える記事を書き、ペットショップのほかに保護犬という選択肢を多くの方に知っていただきたいと思っています。

さて、最後になりましたが、そんな私にお仕事を依頼したいと思ってくださる方がいましたら、どんどんお声がけください!

ちなみに、構成案作成や画像選定・ちょっとした画像加工も可能です。どうぞよろしくお願いいたします!


【参考文献】

(1)厚生労働省|『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業」 

(2)ムーミン谷の彗星|トーベ・ヤンソン著 下村隆一訳|講談社|1981年

(3)ヨーガ・スートラ パタンジャリ哲学の精髄|A・ヴィディヤーランカール著 中島巌訳|東方出版|2014年

この記事を書いたライター

執筆者

丘紫真璃

児童文学作家の傍ら、Webライターをやっています。パソコン作業ですっかり凝り固まった身体をヨガや犬の散歩に出かけてほぐしつつ、執筆にいそしんでいます。とにかく、自分が好きなことをいっぱい書いて、書いて、生きていきたい。

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