本記事はChatGPTをフル活用していますが、構成づくりやネタ出し、推敲に利用しつつも、文章自体は人間(私)が執筆しました。

書くことが遅すぎて、自分に絶望していた過去

書くことが遅すぎて、自分に絶望していた過去

ライターの仕事を始めたばかりの頃は、副業だったこともあり、あまりお金のことを気にせず案件を進めていました。「執筆スピードは遅いけど、丁寧に書けて納品できたらそれで良い」と思っていたのです。ですがライターを本業にしてから、「それだけでは生活できない」という現実に直面しました

副業から本業にシフトする方って、ある程度ライターの収入が安定してから独立されるケースが多いと思います。私はというと、かなり勢い任せで正社員を辞めて独立したタイプ。あまり真似しないほうが良いかもしれません(笑)。

とはいえ、ライターを始めたわりと序盤から「丁寧な記事ですね」と褒めていただくことも多く、「なんとかなるだろう」と、どこか楽観的に考えていました。

でも、私には決定的な欠点がありました。それが「遅筆」です。

構成づくりに何時間も悩み、書き出すまでに丸1日かかることもありました。ようやく書き上げても「これで良いのかな」と不安になり、また手直しへ。推敲だけで何時間もかかってしまうケースも少なくありませんでした。時給換算すると200円台、ひどいときは100円を下回ることも。

当然、そんなやり方では数をこなせず、納期に追われるたびにパニックになり、気持ちがどんどん追い詰められていきました。「どうして私はこんなに書くのが遅いんだろう」「ライターに向いてないのかもしれない」と、自信を失うたびに、書くことがますます怖くなっていきました。

ChatGPTがもう一度書こうと思う“入り口”になった

ChatGPTがもう一度書こうと思う“入り口”になった

私がChatGPTを使い始めるきっかけをくれたのは、『AIライター1年目の教科書:副業や在宅ワークで役立つAIライティング仕事活用術』という本との出会いです。

Webライターをしている方なら、「野口真代先生(通称まよまよ先生)」の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。私はある日先生のkindle本が出版されることを知りました。

実際に読んでみると、AIを活用することでライティングの時短が叶い、しかもクオリティまで上がるという内容が書かれていて、まさに目から鱗。その頃はライターの仕事から少し離れていた時期でしたが、「また書く仕事がしたいな」と思っていたこともあり、AIにがぜん興味が湧きました。

もともと私は、「機械に頼るのは、自分の腕に自信がない人がすること」だと思っていたのです。しかし、「苦手な部分はほかのもので補えば良いんじゃないか」と感じ、AI活用を試してみることにしました。

運が良いことに、そのタイミングでまよまよ先生が「AIライティング完全入門講座」を無料開催するというお知らせが。「これは今しかない」と感じ、参加してみることにしました。講座では先生に直接質問できる場もあり、とても有意義な時間を過ごせました。

中でも印象に残っているのが、先生のこんな言葉です。

「まずはChatGPTを触ることから始めましょう。相談でもなんでも良いので、自分の生活にChatGPTを溶け込ませましょう」

「使わなきゃいけない」と身構えるより、気軽に試してみることが大事なんだと感じた私は、さっそくChatGPTに相談してみることに。するとそこから、少しずつ世界が変わり始めました。

SNS投稿文の作成、noteの執筆、悩み相談まで。ChatGPTを使う機会はどんどん増えていきました。最初は「なんか文章が硬いな」「ちょっと違うな」と感じることも多かったですが、理想の文章をサンプルとして提示したり、使う頻度を上げたりするうちに、だんだんと自分の感覚と合うアウトプットが増えていきました。

特に嬉しいのは、「こう書きたい」という私の気持ちをChatGPTが汲み取ってくれる瞬間です。言葉にしにくいニュアンスも伝えると、「もしかしてこういう感じですか?」と提案してくれるのが、本当にありがたいです。

以前は、何度も書いては消してを繰り返していた「表現の推敲」も、ChatGPTに相談することでグッと楽になりました。もちろん、毎回100点満点の文章が返ってくるわけではありません。ですが、土台となる文章の案があるだけで書き出しやすくなるし、「おかしくても直せば良い」と思えることで、肩の力を抜いて執筆できるようになりました。

書くスピードが急に速くなったわけではありませんが、「書き出すまでに何時間もかかる」ことは、確実に減りました。なにより、“書き始める”ことへのハードルがぐんと下がったと感じています。

ChatGPTと組んで、書くことが楽に・楽しくなった

ChatGPTと組んで、書くことが楽に・楽しくなった

ChatGPTを使うようになってから、少しずつ書くことに対する感覚が変わってきました。以前は「うまく書けない」「時間がかかる」と悩むことが多かったですが、今では「一緒に書いていく感じ」が心地よく、少しずつ執筆が楽しくなってきています。

実際に、ChatGPTを活用しながらMojiギルドの記事を書いたとき、以前よりも短い時間で仕上げることができました。構成や言い回しをサポートしてもらえたおかげか、文章のことで細かく指摘されることも減ったように感じています。

また最近では、ランサーズで動画シナリオ執筆のテストライティングに挑戦。「クオリティが高い文章です」と評価していただき、無事に合格することができました。

ChatGPTと出会う以前、動画シナリオを執筆していた頃は、書き上げるまでにかなりの時間がかかっていました。正直に言うと、楽しいよりも苦しい気持ちのほうが強め。けれど今は、ChatGPTに相談しながら進めることで、作業時間が短くなるだけでなく、クオリティも高められるようになり、少しずつ「また書きたい」と思えるようになってきました。

そしてなにより「書くことって楽しい」と感じられる時間が、どんどん増えています。動画シナリオに限らず、「時短」と「質の向上」、どちらも実感できていることが嬉しいです。


文章を書くことは独りで抱え込むと苦しくなりやすいもの。けれど、ChatGPTとタッグを組むようになってからは、「ちょっと頼っても良い」「独りでがんばらなくて良い」と思えるようになりました。今では、以前のように「書くことがつらい」と感じる時間が、少しずつ減ってきています。この変化が、私にとってすごく大きな意味を持っています。

「書くのが遅い」のは、考えすぎていたからかもしれない

「書くのが遅い」のは、考えすぎていたからかもしれない

これまでずっと、「私は遅筆だからダメなんだ」と思い込んでいました。ChatGPTと一緒に書くようになって気づいたのは、本当に苦手だったのは「書くこと」そのものではなく、書く前に悩みすぎていた自分自身が問題だったのかもしれない、ということです。

構成を整えなきゃ、言葉選びを完璧にしなきゃ、ちゃんと伝わるようにしなきゃ…。そんなふうに考えすぎて、手が止まっていただけだったのかもしれません。

今でも、書くことが簡単になったわけではありません。ですが「独りで抱え込まなくて良い」「とりあえず言葉にしてみよう」と思えるだけで、ずいぶんと前に進みやすくなりました。

遅筆な自分を責める前に、どこでつまずいているのか、どこを誰かに支えてもらえば良いのかを見つけること。それがわかるだけで、「書くこと」ともう少しうまく付き合えるようになるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!同じように「書くのがつらい」「遅筆で悩んでいる」と感じている方に、ChatGPTとの付き合い方のヒントとして届けば嬉しいです。

今後とも、Webライター「ウタラテ」をどうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いたライター

執筆者

ウタラテ

大阪住みのフリーライター。前職でうつ病になってから、在宅でのライター業を本職に。現在は、パートナーと二人暮らしをしながらWebライター、そして作詞家としても活動中。自身がADHD・HSPであることから、同じ悩みを抱える女性を支えるブログ...

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