ブログのキーワード選定とは?

ブログのキーワード選定とは、そのブログ記事をどんな検索ワードで上位表示させるかを考えること。いわゆるSEO対策の一つです。ブログで収入を得るためには、まずユーザーに見つけてもらい、記事を読んでもらわなければいけません。一般的なブログの流入は、検索による自然流入がほとんどです。そのため、SEO対策、とりわけキーワード選びは重要になってきます。
ブログで記事を作成する際は必ずキーワードを設定するようにしましょう。
ブログのキーワード選定が重要である理由

ブログのキーワード選定が重要な理由は、ユーザーに見つけてもらうために必要だということをお伝えしました。ここでは、その理由について、もう少し深掘りして解説していきたいと思います。
検索需要のあるキーワードを選ぶ必要がある
各記事にキーワードを設定していても、それが検索需要がごくごく限られたものでは大きな流入は見込めません。多くの人が検索するキーワードでなければ、いくら検索上位を取れたとしても、大きな流入は見込めず、収入につながりません。
キーワード次第で検索流入は大きく変わります。検索需要のあるキーワードを選定するようにしましょう。
SEOの上位表示可能性があるキーワードを選ぶため
検索需要の多いキーワードはビッグキーワードと言われ、競合が多く、SEOで上位表示させることが難しくなります。需要があるキーワードでも競合に埋もれてしまっては、そもそもブログを見つけてもらうことはできません。
ある程度の検索需要が見込めつつも、競合が少ないようなキーワードを選んでいかなければいけません。
関連キーワードを調べることで検索ニーズが明確になる
関連キーワードとは、メインとなるキーワードと関連性が高いキーワードのこと。「サッカー 試合日程」など、同時に検索される語句のことです。これは、実際にユーザーがメインのキーワードと並んで検索をかけている語句なので、検索ニーズを知る手がかりになります。
メインキーワードだけでは、大きなテーマの需要しかわかりませんが、関連キーワードはそのテーマのなにが知りたいのかが明確になるので、キーワード選定は重要なのです。
キーワードは検索ボリューム別に3種類

キーワードは検索需要=検索ボリュームが重要です。この検索ボリュームの大小に応じて、キーワードの種類は大きく3種類に分けられます。ここでは、この3種類の検索キーワードについて紹介します。
1. ビッグキーワード(月間検索ボリューム:1万〜)
最も検索ボリュームが大きいキーワードをビッグキーワードと言います。目安となる月間検索ボリュームは1万件を下限として、それ以上の検索ボリュームがあるキーワードは全てビッグキーワードとなります。
ボリュームによって変わりますが、基本的には「サッカー」「ホテル」「イタリアン」などのように1単語のキーワードがビッグキーワードとなります。
2. ミドルキーワード(月間検索ボリューム:1,000〜1万ほど)
2番目に検索ボリュームが大きいキーワードのことをミドルキーワードと言います。目安となる月間検索ボリュームは1,000件を下限として、1万件以下のキーワードはミドルキーワードに分類されます。
ビッグキーワードとなるメインのキーワードと、もう一つの、2語で形成された検索キーワードが主にミドルキーワードに分類されます。
3. スモールキーワード(月間検索ボリューム:〜1,000ほど)
1番検索ボリュームが少ないキーワードはスモールキーワードと呼ばれます。ミドルキーワードの下限となる月間検索ボリューム1,000件以下のキーワードは全てスモールキーワードに分類されます。
ビッグキーワードやミドルキーワードは、単語や2語の検索キーワードでしたが、スモールになるとそれ以上の細かいワードを用いたキーワードが当てはまってきます。
一般的に検索ワードが増えれば増えるほど、ボリュームは減り、ニーズが明確になります。
【参考】ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは検索ボリュームが比較的少ないキーワードのこと。検索語句を3〜4つ組み合わせたキーワードを指す場合が多く、スモールキーワードとほぼイコールと言えます。
名前の由来は検索数と競合性を縦軸横軸に置いたグラフを作った際に、右に行くに従って細く長く伸びる様が長い尻尾のように見えたことから。
ボリュームは少ないですが、競合が少ないため、検索上位を狙いやすいというメリットがあります。
【参考】Goクエリ・Doクエリ・Knowクエリ・Buyクエリとは
クエリとは検索キーワードのことで、Go・Do・Know・Buyはそれぞれのユーザーの行動様式を示しています。Goはユーザーの「行きたい」という検索意図を示すキーワードで、観光地やお店の名称、あるいはサイト名・サービス名を指します。Doは「やりたい」という検索意図を示すキーワードで、メインキーワードに続いて「予約」や「会員登録」など具体的な行動を示すキーワードが追加されます。Knowは「知りたい」、Buyは「買いたい」という検索意図を示すキーワードです。
ブログのキーワード選定を行う手順

ここではブログのキーワード選定を実際に行う際の手順について紹介します。ただ闇雲にキーワードを出せばいいわけではなく、決めるためには考えなくてはいけないことがたくさんあります。ぜひ参考にしてください。
1. SEOで上位表示したいキーワード候補をリストアップする
まずは、ブログのジャンルを決めます。ジャンルが決まったら、そのジャンルに沿って上位表示を狙いたいキーワードをリストアップしていきます。
例えば、SEOをテーマにした場合、「SEO キーワード」「SEO ライティング」「SEO コツ」などです。こうしたキーワードは自分で考えてもよいですし、ツールを活用して決めても構いません。
2. キーワードの検索回数と競合状況を調べる
キーワードをリストアップしたら、それぞれの検索ボリュームをツールを使って調べていきます。また、合わせて実際に検索してみて、現状の競合の状況についても調べておきましょう。検索する際は、自身の検索履歴が反映されないよう、シークレットウインドウを用いるようにしましょう。
検索ボリュームや競合状況を調べることで、狙うべきキーワードを絞り込んでいくことができます。
3. 記事を作成するキーワードを選定する
競合状況や検索ボリュームをもとに、リストアップしたキーワードを優先度付けしていきます。優先度が高いものとしては、検索ボリュームが一定以上あり、かつ、競合が少ないものを上位にします。特にブログをはじめたばかりの場合、ブログのドメインの力も弱く、ボリュームの多いキーワードは上位表示が難しくなります。まずは確実に成果を出せるキーワードを選んでいきましょう。
4. 選定したキーワードの「関連キーワード」を調べる
次に、前述した「関連キーワード」を調べます。関連キーワードとは、指定してキーワードと一緒に検索されている語句のことで、狙っているキーワードのユーザーがどのようなニーズを持っているかを知る手がかりになります。
ユーザーニーズを知ることができれば、コンテンツの構成も自ずと決めることができるようになるでしょう。
5. キーワードデータを元に記事を作成する
最後に、これまで調べた様々なデータを統合し、実際の原稿を作成していきます。キーワードを盛り込みつつ、得られたユーザーニーズを抜けもれなく盛り込むことで、情報の網羅性を高めていきます。
基本的にユーザーにとって有益な記事が上位表示される傾向にあるため、できる限り検索意図を把握した上で、必要な情報を盛り込んでいきましょう。
ブログ記事を作成するキーワード選定5つの基準【初心者向け】

ここでは、ブログ記事のキーワードを選定する上で基準となる5つのポイントについて紹介していきます。検索ボリュームや競合状況などを元にするとしても基準がなければ選ぶのは難しくなります。ぜひキーワード選びの参考にしてください。
1. ブログ初心者なら狙い目はスモール〜ミドルキーワード
1つ目のポイントとしては、始めからビッグキーワードを狙うのをやめることです。ビッグキーワードは検索ボリュームが大きいだけに、ライバルも多く、初心者ではSEOで上位表示させることは厳しくなります。
ビッグキーワードで上位表示を狙うのは、ある程度の経験があっても難しいもの。まずはスモール、あるいはミドルキーワードなど上位表示を実現させやすいキーワードを狙ってブログ記事を書いていきましょう。
そうすることで、ブログ全体の信頼度も高まっていきます。
ブログ初心者がビッグキーワードを選定すべきでない理由
ブログ初心者がビッグキーワードを選定すべきでない理由としては、単純にテクニックや知識の問題だけではありません。SEOの評価基準のひとつとして、ドメインパワーというものがあります。これは、検索エンジンからの信頼度を表したもの。
この評価をあげるためには、どれだけの記事がインデックスされ、その各記事がどれだけ評価を得られているかが重要になってきます。これだけは記事数の少ない開設したてのブログでは対応できない部分なのです。
2. 競合が少ないキーワード
競合が多ければ多いほど、SEOで上位表示させることは難しくなります。すでに上位表示されている記事以上に詳しく、ユーザーにとって有益である必要があるからです。また、上位表示されている記事は、すでに検索エンジンからの評価の高いドメインである可能性も高くなります。
初心者であればなおさら競合がひしめくキーワードは避けたほうがよいでしょう。
3. SEO難易度が低いキーワード
SEO難易度とは言葉の通り、検索エンジンの評価を上げる難易度のこと。つまり、競合サイトと同様以上の評価を得られる難しさを表します。ビッグキーワードなど、検索ボリュームが大きいキーワードは、これまで伝えてきたように競合が数多く存在しています。
できるだけ競合が少ないキーワードを選ぶことで、SEO難易度は大きく低下させることができます。
4. SEO対策やコンテンツの作り込みが甘い記事が上位に表示しているキーワード
キーワードを決める際には、実際に検索結果画面を見てみることをおすすめします。そこで上位表示されている記事の内容をしっかりチェックしましょう。情報の網羅性や専門性が高いなど、SEO記事としての完成度が高い記事が上位に並んでいる場合は、既存記事以上の評価を受けることは難しいといえるでしょう。できるだけSEO対策が甘い記事が並んでいるキーワードを選ぶとよいです。
5. 関連キーワードで上位表示が実現しているキーワード
狙っているキーワードにさらに語句を足した関連キーワード。この関連キーワードで上位表示を実現できているのであれば、狙っているキーワードでも上位表示を狙うことができるかもしれません。
狙っているキーワードで記事を書く前に、もう一つ詳細な語句を追加したキーワードで記事を書いてみると、実際の難易度をわかりやすく体感することができるので、チャレンジしてみてもよいでしょう。
選定したキーワードでブログ記事を作成する方法

ここでは、選定したキーワードで実際にブログ記事を作成する方法について解説していきます。上位表示を狙える記事を作成するためにはどんなことが必要なのか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
キーワードの検索ニーズを調べる・考える
まず、記事を書き始める前に狙っているキーワードで流入してくるユーザーがなにを求めているのか、検索ニーズについて調べてみる必要があります。せっかく流入してくれても、求めている情報がなければユーザーは満足できませんし、検索エンジンの評価も上がりません。
これまでに紹介したような関連キーワードを調べるなど、ユーザーの求めていることを調べましょう。
対象キーワードの上位記事の内容を調べる
狙っているキーワードで上位表示されている記事は、最もわかりやすいお手本といえるでしょう。上位表示されているブログ記事の中身をチェックして、どんな情報や構成がわかりやすく、ユーザーの検索ニーズを満たしているのかを考えましょう。
少なくとも取り扱う情報については遜色がないように、必ず抑えましょう。また、構成や引用など、わかりやすいと感じた点をメモして、自身の記事に役立てていきましょう。
キーワードを含むタイトルやメタディスクリプション、見出し構成を作成
検索ニーズや競合の状況がわかったら、これまでの調査でわかった事実やポイントを元にタイトルやメタディスクリプション、見出し構成を作成していきます。タイトルやディスクリプションは検索画面に表示された際に、ユーザーが記事を選ぶ参考になるので、わかりやすく簡潔なものにしましょう。見出し構成は上位記事を参考に、どの順番で情報を伝えていくことがユーザーの理解を深めやすいのか、ストーリーを意識しましょう。
検索キーワードのニーズを満たす本文を作成する
記事の骨子が出来上がったらいよいよ本文の作成です。Web媒体の場合、情報は上から下へとスクロールしていくため、できるだけ結論から先に伝えることを意識しましょう。
スマホなどで移動中に見る場合もあるので、表現はできるだけ簡潔にして、情報を素早く取り入れられる工夫が必要です。
また、特に大きな見出しのリードなどでは、不自然にならない程度に適宜キーワードを盛り込んでいくことも忘れないようにしましょう。
ブログのキーワード選定に役立つおすすめツール5選

ここからはブログのキーワード選定に役立つ、おすすめのツールを5つ紹介します。キーワード選定には様々なツールがあるので、ここで紹介したものを試してみて、自分にあったツールを見つけてみてください。
- 1. Googleキーワードプランナー
- 2. ラッコキーワード
- 3. aramakijake
- 4. Ahrefs
- 5. ミエルカ
キーワード調査ツール1. Googleキーワードプランナー
Googleが提供するキーワード調査ツールが、Googleキーワードプランナーです。検索エンジンの最大手であるGoogleが手掛けており、信頼感の高いツールです。検索ボリュームや関連キーワードの調査のほか、広告配信時のクリック単価についても調べることが可能です。基本的には無料で使える点も大きな魅力ですが、無料の場合、検索ボリュームの詳細を見ることはできません。
公式サイト: Googleキーワードプランナー
キーワード調査ツール2. ラッコキーワード
ラッコキーワードは検索候補として表示されるサジェストキーワードを取得することができるツール。関連キーワードとは異なり、自身の検索履歴なども参考値としていますが、同じく検索ニーズを把握する上で役に立つ情報です。
基本は無料で利用でき、サジェストキーワードの取得のほか、キーワードに関連するQ&Aの取得や、共起語の取得などもできます。
公式サイト: ラッコキーワード
キーワード調査ツール3. aramakijake
SEOに関する情報を発信するブログ「SEOラボ」を運営する会社が提供しているツールで、キーワードの検索ボリュームを簡単に調べることができます。
主な機能としては検索ボリューム調査の他、関連キーワードや、競合の検索順位やアクセス数調査があります。
完全無料で利用でき、操作も簡単なため、キーワード選定の最初のツールとして利用するとよいでしょう。
公式サイト: aramakijake
キーワード調査ツール4. Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は全世界で60万人が利用しているというSEOツールです。検索キーワードの調査はもちろん、SEO全般で高い機能を保持しています。自社サイトの分析はもちろん、競合Webサイトの被リンクやドメインランク、SERP(検索結果)分析までも行うことが可能です。また、自社サイトとの比較なども可能です。
公式サイト: Ahrefs
キーワード調査ツール5. ミエルカ
MIERUCA(ミエルカ)は名前の通り、SEOやコンテンツの課題を見える化するための機能を備えた調査分析ツールです。キーワード分析機能や、SERP(検索結果)分析機能、サイト調査など、SEO施策を行うための分析を行うための機能を幅広く有しています。また、アクセス解析機能もあるため、新たなキーワード選定などにも力を発揮してくれるでしょう。
競合分析やキーワード分析を効率化するためのツールとして活用しましょう。
公式サイト: MIERUCA
ブログのキーワード選定は検索需要や競合調査、SEO難易度を考慮しよう
ブログ運営におけるキーワード選定の重要性についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?検索による流入を増やすためにはキーワード選びが重要ですが、かといって、はじめからビッグキーワードを狙っても、なかなか成果は出ません。
検索需要やSEO難易度を考慮して、なるべく成果を出しやすいキーワードを狙うことが収入を得るためのポイントと言えるでしょう。
この記事を書いたライター

Mojiギルド編集部
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