「ひとりで生きていけるふたりが、それでも一緒にいるのが夫婦だと思う。」

「ひとりで生きていけるふたりが、それでも一緒にいるのが夫婦だと思う。」

このキャッチコピーに見覚えがある人もいるのではないでしょうか?10年くらい前に眞木準さんが作成したキャッチコピーです。Tiffany&Co. の11月22日(いい夫婦の日)の広告のために作成されたものです。

このキャッチコピーを初めて聞いた時に「おお!」と感動したことを今でも覚えています。心を鷲掴みされたような…本当にグッとくるものがありました。

私が学生時代にしていたアルバイトはブライダル関係なんです。なので、ブライダル関係の記事を結構見てしまうんです。そんな中出会ったキャッチコピーでした。このキャッチコピーに出会ってから、もうすっかり眞木準さんの虜になりました(笑)。

現代の多様性をたった一言で表現

現代の多様性をたった一言で表現

10年前のキャッチコピーを「今更?」と思う人もいるでしょう(笑)。先月、たまたまいい夫婦の日について検索していたら出てきたんです。いつ見ても、良いキャッチコピーだなと思いました。

このキャッチコピーの好きなところは、現代の多様性をたった一言で表現しているところです。

「ひとりでも生きていける」という部分に働き方の自由や平等性が含まれています。経済的にも精神的にも自立している人が増えてきている中で、自立しているから結婚をしなくてもいいというわけではなく、理屈じゃない部分で一緒にいたい理由があるのが夫婦と捉えられます。

少し前は「男は外で働く。女は家の中で家事を行う。」という言葉を耳にしたほどでした。しかしこれは「ひとりでも生きていける」とは捉えられないんですよね。良く言えばパートナーと分業制ができる人生だし、悪く言えば「結婚をしないと生活が成り立たない」とも捉えられます。

近年、働き方の自由や平等が唱えられ、結果的に「ひとりでも生きていける人」は増え始めているのが今の時代だと私は思っています。

けれど、経済的な面でも生活的な面でもない部分で一緒にいたい理由があるから夫婦になるという、時代の流れまでがたった一言につまったキャッチコピーだなと感じています。

あくまでもこれは私としての捉え方なので、もっと違うことを感じる方もいるかもしれませんが…

私はこのキャッチコピーを見る度、パートナーと一緒にいる理由を改めて振り返るきっかけになります。

たった一言なのに「その通りだな」とも思えるし「なんでだろう」と良い意味で考えるきっかけをくれるこのキャッチコピーは本当に素晴らしいと思っています。

眞木準さんという人物

眞木準さんという人物

眞木準さんは恋愛、洒落、王道の3つの顔を持つ人物と言われています。2009年に他界されてしまいましたが、今でも多くの方に愛され、業界に絶大な影響を与え続けている方です。

眞木準さんと言えばダジャレです。「駄洒落じゃなくお洒落だ」と本人が言ったため、得意ジャンルの1つを「洒落」と区分するファンが多いほど。有名どころは「でっかいどお。北海道」ですね(笑)。日本最大の公募広告賞で、ダジャレ部門に「眞木準賞」ができたほどの影響力です。

人の心に残り続ける偉大さ

人の心に残り続ける偉大さ

私はたまたま、日本を代表するコピーライターの眞木準さんに心を打たれたタイプです。「たまたま」で人の心を簡単に打つから日本代表と言われるんですよね(笑)。

初めて「ひとりで生きていけるふたりが、それでも一緒にいるのが夫婦だと思う。」というキャッチコピーに出会った時はライターをしていなかったのに、心を打たれました。そしてライターになった今、また当時とは違う部分でも心にグッとくるものがあります。「文字で伝えること」を仕事にしていますが、たった一言でこんなにも人の心を動かせる眞木準さんは本当にすごいなと思います。

ライターとしてずっと誰かの心に残り続ける言葉を描けるようになりたいなと、目標の人にも思います。

皆さんが最近、心に残った言葉やキャッチコピーはなんですか?

この記事を書いたライター

執筆者

みんこ

10代から美容系インフルエンサーとして活動。高専卒業後、看護師として救急病棟と総合健診センターに勤務。看護師の傍ら美容ライターを開始し、現在はフリーライターとして活動中。執筆ジャンルは美容を中心に、医療・SNS・金融など幅広いです。...

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