Webライティングとマーケティングを再確認した本

「デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング」齊藤麻子 (著)
最近、出版された本ですが、Webライティングをマーケティングの視点から学び直すことができました。
経験とカンで突き進んできた私は、きちんとした理論や文章の書き方を学んだことがないため、それがコンプレックスにもなっています。
そこで改めて、ライティングに関するいろいろな本を読んでいますが、その中でもわかりやすく、納得できる知識が書かれていました。
なぜ記事を書く?
私たちが仕事として依頼を受けて書く記事には、それぞれに目的があります。クライアントの認知につなげるのか、成約に結び付けるのかなど、ゴールを意識して記事を書かないと、クライアントの要望を満たすことはできません。
記事の目的をきちんと把握したら、今度はその目的に合った記事の書き方を選びます。この本では、どんな記事を書けばそれぞれの目的に合った記事を書けるのかが、わかりやすく説明されています。
執筆を進める7つの手順
読みやすい記事を書くための手順も解説されています。
1.目的を再確認する
2.集めた素材を1枚の紙の上に並べる
3.素材をグルーピングして並び替える
4.タイトルを決める
5.必須ではないパーツを捨てる
6.つかみを入れる
7.ひたすら書く
(引用)「デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング」齊藤麻子 P115
わかりやすく言語化されたこの7つの手順は、なんとなく手探りで進めていた私にきちんとした書き方を教えてくれました。ある程度はできていたことですが、こうやって示してもらえると大きな自信になります。
熱量と圧倒的な知識
いい記事を書きたいと思っていても、なかなか思うような記事を書けない。そのような気持ちになったことがあるライターさんも多いはずです。私は何度もこの壁にぶつかっては心が折れています。
でもこの本の中で出会った言葉が立ち上がるきっかけになりました。
【いい記事を書くためには「熱量」と「業界理解」が必要である】
(引用)「デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング」齊藤麻子 P45
自分が書く記事を「いい記事」にしたい、「書いていることをたくさんの人に知ってもらいたい」という熱量は確かに記事を書く上で、ぐっと気持ちを後押ししてくれます。記事にも勢いが出て、その勢いは読んでいる人にも伝わります。
また、それと同時に圧倒的な知識を持って、その記事を書くことで読んだ人に学びを得てもらえるし、納得感を抱いてもらえるはずです。
しかし、私たちが仕事で書く記事の多くは、なかなか圧倒的な知識を持って書いているとは言い難いところもあります。たくさん書くうちに知識は増えますが、最初はなかなか追いつかないことも多いでしょう。
この本では、そのような時はまず、その業界に関わる本を10冊ほど読んで全体の理解を深めることをすすめています。
こんな風に自分で不安を感じていることにも、納得感のある答えを出してくれるこの本は、今の私のライティングを支えてくれる一冊となっています。
人生の方向性を決めた本

「自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ」 勝間 和代 (著)
たくさんの著書を出している勝間和代さん。この本は勝間さんの生き方について書かれたものです。
タイトルのとおり「スローライフ」を提唱しているのですが、私はこのスローライフに衝撃を受け、私もそのような生き方をしていきたいと強く思いました。
ライターとスローライフ
勝間さんが提唱しているスローライフは「短時間労働」と「家での充実した生活」です。一見、その2つは両立するの?と思いました。特に短時間労働は、働く時間が短いと収入も少なくなるのに、充実した生活はできないのでは、と疑問に思ったのです。
しかし、深く考えるにつれて、働き方を変えれば実行可能だと思えるようになりました。その働き方が家で仕事をするライターです。
成果報酬型の仕事に移行する
私は今まで、副業でライターの仕事をしながら、本業は会社で働きほぼ定額の収入を得ていました。毎月働けば、ある程度の安定した生活ができますが、そのかわりに1日約10時間を仕事と通勤に費やしていました。
この本では、固定の収入を得るかわりに、自分の人生の時間を制限してしまうのではなく、成果報酬型の仕事をすることで短時間労働に切り替えようとすすめています。
そうは言っても、成果報酬型では決まった報酬がなくなるのでは、と不安になります。ただ、思考停止に陥るのではなく、どうやったら成果報酬型の仕事で成功するかを考えることが大切です。
私はこの本を読んでからスローライフに移行するために、少し時間をかけて成果報酬型の仕事であるライターだけで生活する方向にシフトしました。
自宅での仕事の快適さ
ライター専業になってからは、自宅で仕事をしています。これが本当に快適で、仕事の生産性も上がりました。
通勤時間がないだけで1日の生活に余裕が出ますし、落ち着いて仕事ができます。また、適度に休憩を取ったり、行き詰ったら気分転換に出かけたりと、自分の状態に合わせて自由に動けるのは快適です。
勝間さんが本で提唱している1日3〜4時間の短時間労働とまでは言えないものの、会社勤めの頃よりは短い時間で仕事をすませています。創意工夫とスキルアップ、多面的な活動をすることで、さらなる短時間労働を目指して、引き続き試行錯誤していこうと考えています。
私の価値観を変えた本

「今日もていねいに」という言葉と共にていねいな暮らしについて、いろいろ発信している松浦弥太郎さんが、転職する時にこころがけたことをまとめた本です。
「1からはじめる」大切さ
松浦弥太郎さんが雑誌「暮しの手帖」の編集長から、新しい仕事に転職した時、それまでに蓄積したすべてのものを置いていったそうです。そして新しい仕事を1から始めたのです。
「ゼロからではなく1から」。これはすべてを置いて行っても人生で身につけたことは、体に染みついていて蓄積されているからです。
1から始めることで、自分の根底にあるものは活かしつつ、新しいものはまっさらな状態から積み上げられます。私も仕事を変えることを決心した時、この考えがとても大切だと思いました。
熟知する
何かを始めるときに大切なのは「熟知」だと、松浦さんは述べています。私が思う熟知は、対象の物事について調べたり、学んだりして深く知ることです。
これはどの仕事にも言えることですが、知識があり熟知していれば、価値のあるものを提供できます。この本を読んで、このことを再確認しました。
アウトプットはオリジナルなものを
ライターの仕事をしていると、膨大な量のアウトプットをします。でもどこかで見たようなアウトプットになっていませんか?
松浦さんの言うアウトプットは、オリジナルであることです。そのためにはインプットも重要で、インプットとアウトプットを繰り返していきます。誰かが言っているようなことではなく、自分がインプットしたことを自分の言葉でアウトプットすることで、オリジナリティが生まれます。
この考え方はライターの仕事をしていく上で、とても大切にしたいことだと思っています。そのためには常にきちんとインプットして、自分の頭のなかで練り上げ、アウトプットするという姿勢を忘れないでいきたいです。
本はライターにとって大切なもの

本を読むのが趣味でさまざまな本と出会いますが、自分の人生に影響を受けたものは繰り返し読みます。この記事で紹介した3冊も何度も読んでいますが、改めて読み直してみるとライターの仕事にも大きな影響を与えていると感じました。
ライターをやっていく上で、迷ったり悩んだりした時に参考にしてもらえるととてもうれしいです。
この記事を書いたライター

フクモトカナ
広島在住のもうすぐ50代。現在は主にWebライターとSNS運用のお仕事をしています。子育て中の2014年に販売の仕事をしつつ、Webライターのお仕事を始めました。所属企業のオウンドメディアの執筆などもした後、2023年11月よりフリーランスに。自分...