副業ライターが陥りやすい3つの罠

副業ライターが陥りやすい3つの罠

副業ライターとして活動を始めると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。筆者の実体験と一緒に、副業ライターが陥りがちな3つの罠を詳しく見ていきましょう。

1.時間の管理

アバウトな時間管理だと、他のことに気を取られてしまい作業が思うように進みません。

筆者が副業でWebライターを始めたとき、作業時間は「平日2時間・土曜日終日稼働」と、ざっくり決めただけでした。作業時間だけ決め、その時間内にどの作業をするのかなどの作業の割り振りをしっかり決めていなかったため、平日4時間以上作業をしたり、反対に1時間未満しか作業しなかったりを繰り返すことに。

いつまで経っても執筆ペースのコツがつかめず、納期に間に合うか、つねにハラハラし、本業よりも時間に追われて疲れ気味になることがありました。

2.不規則な収入

給料が保証されている会社員の経験が多い方は、Webライターの不規則な収入に対する不安が解消されるまで時間がかかります。

特にクライアントによっては翌々月払いだったり、テストライティングから進まなかったりと、イレギュラーが付き物です。

不規則な収入は、始める前からわかることですが、経験すると想像以上の不安を感じます。

筆者の経験では、安定した収入源だった高単価のクライアントから突然発注が途絶え、急遽クラウドソーシングで新規案件を探さざるを得ない状況に陥りました。収入の急減を機に、副業という働き方に内在する不安定さを実感することになったのです。

収入の変動や契約解除はいつでも起こり得るという心構えを持っておくことが、メンタル面でも回復力を高めることにつながると考えています。

3.モチベーション維持

時間の管理不足や不規則な収入から、副業を続けていけるのか、副業が自分に合っているのかといった不安や心配が多くなり、モチベーションを保てなくなることが出てきます。

特に副業の場合、本業の収入が確約されている環境下にあるため、モチベーションが低下すると「自分に合っていない」とWebライターを諦めがちになってしまいます。

Webライターはクライアントワークが多いため、対面で仕事を遂行する機会もほとんどありません。そのため、チャットやメールの文面だけでは相手の気持ちを完全に汲むことは難しく、自分の気持ちの共有先が見当たらず、一人で滅入ってしまうことも。

ただ、そうならない対策をこれから紹介しますので、安心して読み進めてくださいね。

心が折れない!5つの自己管理術

心が折れない!5つの自己管理術

副業ライターとして着実に収入を得るためには、効率的な「自己管理」が不可欠です。成功へ導く重要なポイントを5つ厳選しましたので、ぜひ日々の業務に取り入れてください。

作業時間を細かく決める

まずは副業として稼働する時間をざっくりではなく、細かく決めます

例えば、筆者が副業ライターの収入が安定的になった時間管理は以下のとおりです。

・平日 6〜7時、17〜19時
・土曜日 10〜12時、13〜17時
・日曜・祝日はオフ

もちろん本業や記事の納品期日で前後する場合もあります。

そして、作業時間としてカウントしてほしいのが「スキマ時間」です。

本業での通勤や休憩時間は、Webライターの本髄であるリサーチに割きます。筆者はスキマ時間を使うことで、自宅で3時間以上かかっていたリサーチが、1時間以内で終わることが多くなりました。

スキマ時間にスマホを見るなら「リサーチ時間」に変えていきましょう。

体調管理を優先する

Webライターとして駆け出しの頃は、実績作りに必死になりがちです。1本でも多く記事を書くために、睡眠時間を削って執筆時間を確保しようとする初心者ライターも多いでしょう。

特に副業の場合は、本業以外の時間を使わなくては成り立たないので、自身の体調よりも副業を成功させることを優先してしまう傾向があります。

筆者は起床時間を7時半から5時に突然変更してしまい、その結果、本業に集中できなくなり、夜の執筆も上手く進まないという失敗をしてしまいました。

朝早い活動は悪いことではなく、むしろ推奨されている活動です。ただ、慣れない時間は継続が難しいので、初めは30分早く起床し、慣れてきたら1時間早く、といったように徐々に慣らしていくことをおすすめします。

Webライターはデスクワークのため、長時間悪い姿勢を続けていると身体や健康に悪影響を及ぼします。

高額なものではなくていいので、パソコン用の机と椅子を用意し、質の良い記事やクライアントワークにつながるよう、健康対策を心がけましょう。

収入目標を適正化する

「副業で本業の月収を超えた」「旦那の年収を超えた」など、ポジティブなSNSの口コミを見ると「自分にもできるかも!」と、やみくもに頑張りがちです。

もちろん目標を持つことは大事ですが、確実に収入を増やしていくのであれば段階が必要です。

まず、Webライターの月収が1万円を超えたことがない方は、月収1万円を超えることを目標にしましょう。

なかには「こんなに時間も労力も使ってるのに1万円!?」とやる気が失せてしまう方もいるかもしれません。しかし、文字単価が1円で5,000文字の案件を2〜3本受ければ、月収1万円の達成です。まずは着々と実績を積むことに集中しましょう。

月収1万円を超えたら、次は3万円、5万円と徐々に目標金額を上げていきます。スモールステップで少額でも目標を達成する経験が、より安定した収入を得るコツになります。

また、収入目標と同時に将来的な大きな目標を立てることも必要です。 例えば、「本業で副業の月収を超える」といった目標を立てたとします。その目標を、いつまでに達成するのか、そのためには今いくら稼げばいいのか、どういったスキルやアピールが必要なのかということを明確な数値にしましょう。

大きな目標を基盤とした上で、スキルに見合った直近の目標を立てていくことが心が折れず、自己管理ができる秘訣となります。

モチベーションを維持する

モチベーションを保つためには、小さな成功体験の積み重ねが必要です。

例えば「クライアントから質の良い記事だと褒められた」「あなたの記事のおかげでインプレッション数(表示の回数)が上がったと連絡がきた」など些細なことでも問題ありません。

褒められたり、成功したりという経験があることで、次への活力につながります

成功体験の積み重ねは、まずは自身の執筆作業を時給換算をせずにコツコツと仕事をしていく、テストライティングにどんどん挑戦していくことが大前提になります。

また、モチベーションを維持していくためには、同じ志をもつ仲間との交流も必要です。

同じ境遇の仲間であれば、互いの心境をより理解することができ、相談や目標を共有しあえます。

筆者はフリーランスでデザイナーをしている学生時代の友人と、テレビ電話で互いの悩みや相談事を共有しあうことが、モチベーション維持の一部になっています

効率的な作業環境を作る

副業ライターは自宅作業がほとんどです。そのため、ついSNSを見たり、テレビをつけたり、ソファーにゴロンと寝転がってしまったりと、甘い誘惑がたくさんあります。

作業に集中するためにまずは、テレビやソファーから離れた場所に作業用の机と椅子を用意することをおすすめします。

筆者はカフェで執筆していましたが、集中できるお気に入りのカフェが閉店してしまったことをきっかけに、自宅に専用の机と椅子を購入しました。ついでにデスクトップのサブモニターも購入し、自宅での作業スピードが格段に上がりました。

作業環境を整えたので、今ではカフェに行かなくなり、ほぼ自宅で作業をしています。

初期投資はかかりますが、執筆作業の効率を考えるとすぐにペイできる価格です。ぜひ環境づくりも積極的に行ってみてください。

まとめ

在宅ワークや副業として人気のWebライターですが、未経験の場合、始めはとても低単価からスタートすることもあります。そこでキモとなるのが、今回紹介した時間管理、収入目標、モチベーション、環境づくりといった自己管理術になります。

自己管理は、コツコツと小さな成功を積み上げていくことが必要です

筆者もいろんな自己管理術を学び、その中から自分の環境に合うようにアレンジしながらモチベーションの維持を続けています。

あなたもここで紹介した自己管理術を参考に、自分に合った方法を見つけ、継続的なWebライティング活動につなげていってください。

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マリンスポーツをメインとしたWebライター。海とお酒と旅行が大好物です。長年培ってきた接客マインドを武器に、文章の先にある「ありがとう」を求めて日々楽しみながら執筆してます。

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