質問力の意味について

質問力の意味について

質問力とは、わからないことや疑問に思ったことを問いかける能力です。

ただし、なんでも問いかければいいという訳ではありません。物事の背景や相手の事情を把握したうえで良い結果に導くための能力やスキルを指します。

質問力は対面でもオンラインでも相手とのやり取りが前提なので、コミュニケーション能力の1つともいえます。

質問力を身につけるメリットについて

質問力を身につけるメリットについて

質問力を身につけると、クライアントや取材先の方とも円滑なコミュニケーションが取れますが、他にもメリットがあるので、いくつか紹介します。

まず1つ目のメリットは、相手に関心があるということを伝えられる点です。

人間は自分の話を積極的に聞いてくれる人に好意を持ちます。

質問力を身につけると、相手に対して「興味がある」「好意がある」というメッセージを伝えるのに役に立ちます。調べれば簡単にわかることを聞いたり、むやみに質問したりすると逆効果になるので気を付けてくださいね。

2つ目のメリットは、人間関係を築きやすくなる点です。

コミュニケーションを取ることが苦手だと感じている方は、質問力を身につけるのがおすすめです。

会話を続けるのが苦手な場合でも、質問力を身につけていると相手との会話のキャッチボールが成立しやすくなり便利です。

3つ目のメリットは、相手との会話から多くの情報を得られる点です。

会話の中で質問を繰り返すと、相手も自分が気づいていなかった新たな部分が明らかになり、取材相手に対する新たな一面の発見にもつながります。

以前、私は5年ほど付き合いのあるカフェのバリスタにインタビューしたことがあります。そのとき、「生い立ち」について質問してみました。すると、その質問をきっかけに、バリスタが今までどんなことを思って生きてきたのかを深く知ることができ、また相手との距離がぐっと近くなったと感じました。

相手の心に刺さる質問をするために必要なこと

相手の心に刺さる質問をするために必要なこと

相手の心に刺さるような質問をするには、きちんとした事前準備が不可欠です。

取材相手について、直近のインタビュー記事や企画、生い立ちや最近ハマっていることなどの情報を入手し、インタビュー当日まで念入りに調べて準備しておきます。

この事前準備が重要で、いざというときに臨機応変な質問ができるようになるため、できるだけ事前準備はしておくようにしましょう。

相手の心に刺さる質問をするために必要なことは、事前準備だけではなく、話しやすい雰囲気作りも大事です。

相手に話しやすいと感じてもらうためにやっておくといいことは、インタビュー前日までに予定している質問内容を共有しておくことです。あらかじめ質問を伝えておくことで、相手は話したい内容を整理しやすくなるでしょう。

当日は、自分が聞きたいことより相手が話したいことを優先するようにします。自分の聞きたいことばかり質問してしまうと、相手の本音を聞きづらくなるため、相手主体で物事を考えるようにしましょう。

質問力を上げるためにやると良いこと

質問力を上げるためにやるといいこと

これまで質問力についていろいろ説明しましたが、質問力を上げるには具体的にどうしたらいいか気になりませんか?

まず、相手の気持ちを考えずに答えにくい質問をしないようにするためにも、ステップを踏んで質問を考えるのが大事です。

1つ目のステップは、質問の目的を考えることです。例えば、Aさんにイベントへの参加を依頼する場合、単に「参加できますか?」と聞くのではなく、なぜAさんに参加して欲しいのかという目的を踏まえた質問を考えます。

2つ目のステップは、相手がその質問に答えやすくなるために必要な情報は何かを想像してみることです。

もし必要な情報を伝え忘れると相手から逆に質問がきて、無駄なやり取りが増えてしまい相手に負担をかけてしまうでしょう。

この2つのステップを踏んだらようやく質問を作成することができます。

最初に質問するときは、狭いところではなく広いところからしていくのがおすすめです。

例えば相手に対して「趣味は何ですか?」という質問を投げかけると、「カフェ巡りです」と1に対して1しか返答ができません。

「好きなカフェは?」など掘り下げることはできますが、その先はだんだん話題がなくなってしまうため話題を変えるしかありません。

そこでざっくりとした質問に変えてみると、相手との話題が広がりやすくなります。ざっくりとした質問とは、細かく限定せず、広いテーマで問いかけることです。

私は今までにカフェのバリスタや雑貨店の店主などを取材してきました。そのときに「お店を始めたきっかけ」についてざっくり質問してみました。すると、相手の仕事への向き合い方が見えてきて、濃い内容の記事が書けたのです。

質問についての注意点ですが、質問が苦手な人ほど答えを早く求めがちです。あんまりグイグイと来られると、相手は引いてしまいたくなるので気を付けてくださいね。

インタビューの序盤では、できるだけ考えなくても答えられるような質問をするといいでしょう。簡単な質問から始めていくと、相手の緊張が徐々にほぐれて話しやすくなりますよ。

まとめ

今回は、ライターとして仕事をしていくうえで大事な質問力を身につけるメリットや方法などについて説明しました。

質問力が上がると、取材相手だけではなくクライアントなどとも円滑なコミュニケーションができるようになります。地道にコツコツ頑張って一緒に質問力を上げていきましょう!

この記事を書いたライター

執筆者

さき

会社員として働きながら、副業ライターをしています。美容、ライフスタイル、グルメ、地域創生の記事を中心に執筆。趣味はゲーム、食べ歩き、旅行です。旅行先のグルメや休日ランチなどの感想を記事に書いたりすることも。今後は新しいジャンル...

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