状況を整理して作成にかかる時間を把握する

複数の案件を抱えた際にまずやるべきは、現在の状況の把握と整理です。
時短ライティングと聞いて「素早い作業で効率的に仕事を片づける」と思い浮かべる人は少なくありません。
確かに間違っていませんが、まずはしっかりとタスクの管理や整理をして現状を理解するのが大切です。
複数の案件を持つと、少しでも早く納品をして抱える案件を減らそうとテンパってしまい、どの案件も思うように進まなくなる危険性があります。
そこで、この段階では以下の点を確認しましょう。
- 抱えている案件の情報(文字数・納期)
- 案件1つにかかる時間・日数の予想
上記のポイントを常に頭に入れていれば「この案件は文字数も少なくて納期にも余裕がある」「この案件は構成や画像選定もあるから早めにやらないと」のように計画が立てられます。
まずは、焦らず急がず現状を把握しましょう。
目の前のことを1つ1つ確実にこなす

目の前のタスクを1つ1つ確実に片づけていきます。
複数の案件を抱えた時にやりがちになるのが、アレもコレも手をつけて、その結果どの案件もまったく進んでいなかったというパターンです。いくつかの案件を同時進行で進めると集中力が散漫になり、どれも時間をかけた割には中途半端な結果に終わってしまいます。
また、多くの案件を抱えてしまうと終わりが見えなくて途方に暮れてしまう人もいますが、最初からゴールだけを見ようとする行為は逆効果です。一度に1つのタスクだけに集中することが、ゴールに近づくための重要なポイントといえます。
先述したようにタスクの管理や整理をマメに行い、各案件の納期を常に把握するようにしましょう。しかし、納期の把握はあくまで「完了までにかかる時間や日数」を知るためであって、ゴールだけを見すえるのではありません。
ゴールという遠くにあるものだけに気を取られずに、すぐ目の前にある課題を確実に完了させる行動が、結果的に時短につながります。
案件をメインとサブに分けて同時に進める

複数の案件を同時に進めるには、メインとサブの案件を明確に使い分けるのが時短には重要といえます。
具体的な同時進行の方法は次の通りです。
1. 納期が早い・時間がかかりそうな案件をメインに進める
2. メイン案件の完成がある程度見えてきたら、他の案件の概要だけ確認する
3. 他の案件の冒頭だけを執筆して、内容を把握しておく
1つの案件を完了させて次の案件に取りかかる場合、また1から始めるために頭を切り替えないといけません。しかし、次の案件の導入文や最初の見出しだけでもすでに終えていれば、その案件をどう進めていけば良いのかある程度は把握できます。
先ほど説明した「1つ1つを確実にこなす」「アレもコレも同時進行で手をつけない」と矛盾した意見になりますが、すぐに頭を切り替えられてスムーズに次の案件に移行できるのが、この方法のメリットです。
ただし繰り返し言うように、同時進行をそのまま続けると、どの案件も中途半端になってしまいます。メインの案件を決めてそれを中心に進め、サブ案件は冒頭だけの執筆にとどめておきましょう。
どうしても無理な場合、早めに連絡する

どうしても納期に間に合わないと思ったら、早めにクライアントへ連絡をしましょう。クライアントに納期遅れの報告をするのは嫌かもしれませんが、連絡をしないと納期がどんどん遅れてさらに迷惑をかけてしまいます。
Webライター初心者がやりがちなのが、自分のキャパシティや技量以上の案件を受注し、納期に間に合わなくなってしまうことです。初心者はなかなか案件受注ができないため、仕事があるのはありがたいという考えからつい無理をしてしまいます。
しかし、多くの案件を受注した経験がない場合、自分のキャパシティやペース配分を把握できていない人も少なくありません。そのため、スキルや経験の不足により納期に遅れてしまう可能性が高いでしょう。
そんな事態が起きた時は、クライアントにすぐに連絡をして相談します。柔軟なクライアントであれば納期の延長にも対応してくれる可能性があるため、早めの連絡が大切です。
おわりに
時短ライティングは、作業における具体的な方法や便利ツールの解説が多く、そんなスキルや知識を知りたい人も多いでしょう。
しかし、今回はそれらを使いこなす前の段階について解説しました。
今回解説したポイントは、私自身がWebライター初心者の時に把握していなかった内容です。納期に遅れた経験は、クライアントに迷惑をかけただけではなく、自身のWebライターとしての評価を下げる結果にもなってしまいました。
初心者の方々には、そんな基本的な失敗をしてほしくないという思いで、今回の記事を執筆しています。円滑に記事作成をするための、1つの参考にしてもらえれば幸いです。
この記事を書いたライター

GAWA_K
2015年ごろから副業でライティングを開始、2018年ごろから専業にしています。ライティングの得意分野は、健康・美容・金融・恋愛など。その他の分野も含めて、これまでに数百件の記事作成をしてきました。趣味は音楽・格闘技鑑賞なので、その手...