初心者ライターが聞くべきアドバイス
以下のアドバイスは、初心者ライターが聞くべきアドバイスだと考えています。
- 最初は量をこなそう
- ポートフォリオは作成しておこう
順番に解説します。
最初は量をこなそう
最初はたくさんの記事を書いてみるのがおすすめです。なぜなら、ライティングは知識よりも経験で上達する仕事だからです。
例えば、Webライティングで良いとされる文章には「PREP法」や「SDS法」など、いくつかの型があります。初心者のうちは、この型に当てはめて量をこなしていくと、文章が上達しやすいとされています。
いくら知識としてこれらの「型」を知っていたとしても、文中で自然に使えるまでは、量をこなして練習することが欠かせません。そのため、最初のうちは案件を選びすぎず、ジャンルや文字数の違う記事をどんどん書いてみるのがおすすめです。
ポートフォリオは作成しておこう
最初のうちは「まだ実績が少ないから…」と思って後回しにしてしまう方も多いのですが、ライター初心者こそポートフォリオを用意しておくのがおすすめです。
実際、私もこのアドバイスを実践するまでは、ポートフォリオがない状態で案件に提案していましたが、全く通らずに苦戦していました。しかし、このアドバイスをもとに、noteでいくつかの記事を作成してみることに。そのうえで、noteの記事をポートフォリオとしてクライアントに見ていただくと、提案が通るようになってきました。
クライアントが気にしているのは、「どんな文章を書くライターなのか」「この案件をやり遂げてくれるのか」といった点です。そのため、必ずしも実際に受けた依頼を見せる必要はなく、初心者のうちは実務を想定したポートフォリオを自分で用意しておけば問題ありません。
初心者ライターのうちは聞かなくてもいいアドバイス
以下のアドバイスは、初心者のうちは聞かなくてもいいものだと感じています。
- 初心者でも文字単価1円以上を目指そう
- 手数料がかかるから、できるだけ早くクラウドソーシングサイトは卒業しよう
その理由を、以下から解説していきます。
初心者でも文字単価1円以上を目指そう
ライター向けのアドバイスとしてよく挙げられるものですが、初心者のうちは聞かなくていいアドバイスです。なぜなら、最初から文字単価1円以上にこだわりすぎると、最初の仕事を受注するのに時間がかかる場合が多いからです。
実際、私はこのアドバイス通り、最初から文字単価1円以上の案件に絞り提案していました。しかし、実績のない私の提案が通るはずもなく、初受注まで1か月以上かかりました。
例外として、ライターとしては初心者であっても「難関の国家資格を持っている」「金融機関で20年働いていた」のようなケースがあります。こうした珍しい経歴の方や、その人が書けば記事の信憑性が上がるといった方であれば、初心者でも1円以上で受注できることも。
しかし、文字単価1円以上では初心者以外のライターも提案している傾向にあります。同じ資格を持っていたとしても、経験を積んだライターがいればそのライターが採用されるケースが多いでしょう。
完全初心者の場合には、文字単価0.5円以上であれば、地雷案件(一般的にライターを搾取・詐欺のターゲットにするような案件を指す)を避けつつ、受注しやすいラインだと個人的には思っています。
手数料がかかるから、できるだけ早くクラウドソーシングサイトは卒業しよう
このアドバイスは、初心者のうちは聞かなくていいと思っています。初心者ライターにとって、仮払いシステムや運営のサポートのあるクラウドソーシングサイトは「安全に取引できる環境」であり、「個人として仕事を受注する練習場」だからです。
初心者のうちからいきなり直接営業をしても、なかなか案件を受注できません。それどころか、契約時のトラブル対応の知識がなければ、リスクが大きくなることもあります。
このアドバイスを初心者ライター向けにするなら、「個人で仕事を取るのに抵抗がない段階になって直接営業に移行しましょう」です。クラウドソーシングサイトを卒業することそのものを目的にするのではなく、「結果的に卒業していた」という形が経験値とのバランスがいいと思います。
聞くべきか、聞かなくてもいいかが場合や人によるケース
以下のアドバイスが合っているかは、その人の置かれている環境や経験によって異なるケースが多いです。
- 得意ジャンルに特化したライターになろう
- ライターはとにかく文章力を身につけよう
順番に解説します。
得意ジャンルに特化したライターになろう
このアドバイスは、ライターの過去の経歴や得意ジャンルによって、聞くべきアドバイスなのかどうかが異なります。
ジャンル特化ライターになるメリットとしては、リサーチの時間を減らせたり、専門性の高い記事を書けたりと、単価が上がりやすい点が挙げられます。そのため、初心者のうちから得意ジャンルが明確で、なおかつ需要が多いと確定しているジャンルであれば、特化したライターになるのがおすすめです。
しかし、得意ジャンルだと思っていた分野であっても、ライティングに関しては筆が乗らないケースや、競合が多すぎて案件が少ない場合もあります。反対に、需要がないと思っていたニッチな分野での経験が活きて、特定ジャンルで引っ張りだこになるケースもあります。
私の場合は、ジャンルに特化するのが苦手だったため、幅広いジャンルで仕事を請けています。
さまざまな案件をこなすことで、自分の得意・不得意や市場価値もわかってきます。個人的には、初心者ライターのうちは幅広く仕事を請けてみて、その中で特化したいジャンルや方向性を見つけていくのがおすすめです。
ライターはとにかく文章力を身につけよう
このアドバイスは、一部正しいです。しかし、人によっては、文章力に絞ってスキルアップするよりも、総合的に社会人スキルを伸ばす戦略が合っていることも多くあります。
ここで当たり前のことを言いますが、画面の向こうにいるクライアントも人間です。
自分がクライアントの立場になったとして、どんな人に仕事をお願いしたいと考えるでしょうか。きっと、ただ文章力が高い人ではなく、納期を守り、コミュニケーション能力が問題なく、前向きに仕事をしてくれるライターに案件をお願いしたいですよね。
一方で、社会人経験が豊富でコミュニケーションに問題のない初心者ライターの場合、文章力さえ身につければ案件を受注できたり、単価を上げてもらえたりします。
このように、このアドバイスはライターの経験によるところがあるので、自分に何が足りないのかを分析し、苦手な部分から伸ばしていきましょう。
正しさはグラデーションになっている
ほとんどのアドバイスは、誰にでも100%当てはまるわけではありません。アドバイスを受ける人の経歴や得意分野、現代社会のニーズに合っているかなどで変わることがほとんどです。
自分に合うアドバイスかどうかを確かめるためにも、とりあえず実践して、その都度軌道修正していきましょう。
この記事を書いたライター
田中せな
旅行と温泉をこよなく愛するWebライター。かつての自分を助けてくれた「文章の力」に惹かれ、ライターの道へ。読者の悩みにそっと寄り添い、役立つ情報を届ける記事作成を心がけています。得意ジャンルは健康や学習分野。 当面の目標は、推しの...

