床に座る生活で、体が限界を迎えていた

床に座る生活で、体が限界を迎えていた

わたしは、彼が住んでいた1DKの部屋に転がりこんで一緒に暮らし始めました。

彼はローテーブルで食事をしていて、わたしも「特に困らないし、これで良いか」と思い、そのまま同じスタイルを続けることに。食事のときは、いつも横座りをしていました。

調べてみると、横座りは骨盤を歪ませ、腰痛の原因にもなるとのこと。そのうえ在宅ワークで、1日のほとんどを座って過ごす生活をしています。

参考:デスクワークによる腰痛対策。机や椅子の設定とリフレッシュ方法|森整形外科リハビリクリニック

長時間の座りっぱなし、運動不足、そして床に座って食事をする姿勢。その積み重ねが、少しずつ腰を追い詰めていきました

ある程度の腰の痛みは当たり前になっていたある日、突然、立ち上がるのも辛いほどの痛みが腰を襲いました。時間が経つほどに動けなくなり、夜間だったため、仕方なく救急車を呼ぶことに。

病院では「ヘルニア寸前」と言われ、ようやくことの深刻さを実感しました。当たり前のように続けていた“床に座る生活”が、ここまで体に負担をかけていたことに、そのとき初めて気づきました

「もう限界」と思って、椅子に座って使えるテーブルを導入

「もう限界」と思って、椅子に座って使えるテーブルを導入

これまでのローテーブルをやめて、椅子に座って使えるテーブルを買うきっかけになったのは、ある日、彼と一緒にわたしの母の家に行ったときのことでした。

母の家では、テーブルと椅子でご飯を食べるスタイル。

帰り際に彼が、「やっぱり椅子に座って食べるのって良いね」と言いました。確かに姿勢も楽で、自然と食事に集中できる感覚がありました。

そしてもう1つのきっかけは、床に座るたびに腰の痛みに顔を歪ませ、立ち上がると前かがみになるわたしの姿だったと思います。「もう、テーブル買おうか」と彼が言い出し、Amazonで今の部屋に合いそうなものを探しました。

2人ともパソコン用の椅子を持っていたので、その高さに合わせて食事ができるテーブルを探すことに。サイズや色味も一緒に見ながら、「これ、良いね」と決めたテーブルを注文しました。

届いてみると、いつもより少し高さがあるテーブルが置かれただけなのに、まるで引っ越ししたような気分。部屋の雰囲気が変わり、2人で自然と微笑み合ってしまいました。

「食事→作業」がスムーズになった日常の変化

「食事→作業」がスムーズになった日常の変化

そのテーブルを導入してから、生活の流れが少しずつ変わりました。

これまでは床に座って食事をしていたため、作業をするには立ち上がってパソコンのある場所まで移動しなければならず、それがかなり億劫でした(短い距離ですが、それほどまでのめんどくさがりなのです…)。

今は、食事の椅子と作業の椅子が同じなので、ご飯を食べたあと、そのまま自然に作業モードへ切り替えられるようになりました。

長時間座ること自体は椅子でも座椅子でも体に良くありませんが、椅子のほうが正しい姿勢を意識しやすく、腰への負担も減っているように感じます

さらに、床から立ち上がるよりも動作が楽な分、結果的に長時間座り続けることの防止にもなっています。

以前は「仕事しなきゃ」と気合を入れていたのが、今は自然と“仕事スイッチ”が入りやすい感覚があります

腰を労わるようにしただけで、まさか作業効率まで上がるとは思いませんでした。

“快適に働く”ことは、体を労わることから

“快適に働く”ことは、体を労わることから

今回のことで一番感じたのは、体の不調は努力ではカバーできないということです。

在宅ワークは自分のペースで働ける反面、体を酷使していることに気づきにくいというデメリットがあります。快適に働くためには、日々、自分の体を労わることが大切だと感じました。

ヘルニア寸前の腰で座り続けるのは本当に辛く、10分でさえきつく感じるほど。集中力もすぐに切れてしまいました。

そんな経験を経て、最近では意識的に運動の時間を取るようになりました。腹筋が弱いと腰に負担がかかりやすいそうで、無理のない範囲で筋トレを続けています。

効率よく仕事をするためには、体のメンテナンスが必要不可欠です。

家具を整えることは、単なる「環境づくり」ではなく、自分を守るための“投資”のようなもの。ちょっとした工夫でも、体と心の余裕が変わります。

床に座る生活をやめたことで、痛みが減っただけでなく、「今日もがんばろう」と思える日が増えました。もし在宅ワークで腰の痛みに悩んでいる方がいたら、家具を見直してみるのも1つの方法かもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!在宅ワークをしている方で、腰痛などのような体の痛みを抱えている方は、仕事の効率を上げるためにも、自分の体を労わってあげてください。

この記事を書いたライター

執筆者

ウタラテ

大阪住みのフリーライター。前職でうつ病になってから、在宅でのライター業を本職に。現在は、パートナーと二人暮らしをしながらWebライター、そして作詞家としても活動中。自身がADHD・HSPであることから、同じ悩みを抱える女性を支えるブログ...

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