① AIリテラシー&プロンプトスキル
まず最初に必要なスキルは、AIリテラシー&プロンプトスキルです。今ではAIが当たり前のように使われ、「AIを使いこなせる人」と「AIを怖がる人」では仕事の幅が大きく変わってきました。
2026年以降は、AIを使うスキルがライターの武器になります。AIは記事の構成を考えるときも、リサーチをするときも、とても頼もしい存在です。「検索意図を3パターン出して」「このテーマでタイトル案を10個出して」など、指示するだけで一瞬で情報をまとめてくれます。
大切なのは、AIを“そのまま使う”のではなく“アシスタント”として活用すること。AIに任せる部分と、自分が手を動かす部分をうまく分けられる人が、これからの時代に活躍できるライターです。
さらに、欠かせないのがプロンプト(AIへの指示)の書き方。「初心者にもわかりやすく」「30代女性の口調で」「500文字ほどで」など、条件を具体的に伝えることで、AIの精度はぐっと上がります。
AIをただ使うだけではなく、AIにどう伝えるかを考える力。これが、2026年以降のライターに求められる“新しい文章力”です。
② SEO・マーケティング理解
次に必要なスキルは、SEOとマーケティングの理解。この二つはライターの基礎知識とも言えます。どれだけ丁寧に書いた文章でも、読まれなければ意味がありません。だからこそ、これからのライターに必要なのは、「書くだけ」ではなく「届ける力」です。
届ける力をつけるには、SEOの理解が必須。SEOライティングでは、昔のようにキーワードを詰め込むだけでは上位表示できません。今は、読者の“検索意図”をどれだけ深く理解できるかが大切になっています。
「どんな悩みで検索したんだろう?」
「この記事を読んだあと、どんな行動をしたいのかな?」
こうした読者視点を持つことで、離脱されない記事が書けるようになります。
さらに欠かせないのがマーケティングの視点。商品を紹介する記事なら、「どういう流れで読者の心が動くか」を理解して書く必要があります。
言い換えると、これから求められるのは“読者の行動をデザインするライター”。SEOもマーケティングも難しい理論ではなく「読者に寄り添う姿勢」を言語化したものなんです。
また、心理学に触れるのも一つの手です。「人はどういう気持ちになると行動を起こすのか」これがわかると、必然的に読んでもらえる文章が書けるようになります。これらの力を身につけることで、結果を出せるライターへと成長できますよ。
③ デザイン・ビジュアル編集スキル
3つ目に必要なスキルは、デザイン・ビジュアル編集です。
今は記事もSNSも、「読む」より「見る」時代。スクロールが速いスマホユーザーにとって、ビジュアルのわかりやすさはとても重要です。だからこそ、2026年には“文章をデザインできるライター”が求められます。
必要なのは専門的なデザインスキルではありません。CanvaやFigmaを使った、簡単な図解やアイキャッチの作成だけで十分。
- 要点をまとめた図解
- 読みやすい見出し
- 余白を使ったスマホ最適化
こうした工夫が少しあるだけで、文章の印象は大きく変わります。
実際、クライアントからは
「図解もお願いしたいです」
「Canvaで資料を作れる人がほしいです」
と言われることがありました。ライティング案件でも「見出しごとの画像も込み」という条件も増えています。
今は、 “文章+ビジュアル”で伝えられるライターが選ばれる時代なんですね。
「画像なんて作れない」と思った方もいるかもしれません。安心してください。最初は小さな工夫からで大丈夫。見やすく整える力は、文章と同じくらい価値のあるスキルになりますよ。
④ セルフブランディング・発信力
4つ目のスキルとして、セルフブランディング・発信力が挙げられます。これからのライターは、「どんな人が書いているか」で選ばれる時代。AIが量産する文章が増えるほど、人間らしさやストーリーを伝えられるライターの価値が高まります。とはいえ、無理にキラキラ発信をする必要はありません。
セルフブランディングは、「私はこんな人で、こんな価値を届けられます」 と自然に伝われば十分。
たとえば、
- 書いているジャンルの話
- 日々の学び
- ちょっとした気づき
- ライターとしての悩みや失敗談
実はこんな“ゆるい発信”だけでも、「この人にお願いしたいな」と思ってもらえるきっかけになります。フォロワーが多い必要もありません。大事なのは、“あなたらしい言葉”で発信すること。教科書のような綺麗な文章よりも、普段話しているような「素の言葉」の方が、親近感が湧、あなたの文章に共感する人が自然と増えていきますよ。
⑤ 企画力・提案力
最後に2026年のライターが最も伸ばしておきたいスキルが、企画力・提案力です。AIは文章を書くことが得意になりました。だからこそ、「何を書くか」「どんな切り口にするか」「どう届けるか」という“前工程”が、ますます人間の仕事になっています。
- テーマ提案
- 検索意図に沿った構成案
- SNSで拡散されやすい切り口
- 図解や資料の提案
こうした企画力・提案力ができるライターは、信頼されやすく、単価も上がりやすいです。
企画力といっても特別な才能は不要で、“読者が本当に必要としているものは何か?”を考えるだけで自然と磨かれていきます。提案力が身につくと、「言われた通りに書くだけのライター」ではなく、あなた自身が主導して仕事を作れるようになります。
2026年からのライターは“書ける”以外のスキルで差別化するのが鍵
AIの進化で不安に感じる人も多いですが、実際はその逆。AIの活用が進むほど、人間にしかできない価値がより求められるようになっています。
文章力に加えて、
- AIを使いこなす力
- 読者を理解して導く力
- 視覚的に伝える力
- 自分を発信する力
- 企画して提案する力
この5つの力を少しずつ育てていけば、必ず“選ばれるライター”に近づけます。
2026年は、挑戦する人にとって大きなチャンスの年。あなたの言葉だからこそ届く文章、きっとあります。
これからのライター人生を、一緒に楽しんでいきましょうね。
この記事を書いたライター
増田なな
元気な2人の男児を育てるママライター。デイサービスと病院で働いていた介護福祉士。自己表現が苦手な自分が「誰かの助けになりたい」という思いでライターへ。医療系の記事を多めに書いています。自身でブログも運営中。バスケは8年間経験があ...

