便利なクラウドソーシングにも落とし穴がある!

便利なクラウドソーシングにも落とし穴がある!

クラウドソーシングには、下記のようなメリットがあります。

メリット
  • 報酬の受け取りが比較的早い
  • 仕事を探す手間が省ける
  • 実績がサイト上に掲載される(実績の可視化)

しかしメリットが多いクラウドソーシングにも、Webライターに決して良い影響を与えないデメリットがあります。そのデメリットについて説明しましょう。

手数料がかかる

クラウドソーシングサイトのデメリットといえる点は、手数料の存在です。クラウドソーシングには、仕事を依頼するクライアントと、Webライターのような仕事を受注するワーカーがいます。

クラウドソーシングは、クライアント・ワーカーを結び付けるための仲介役であり、その際に発生するのが手数料です。手数料は、ワーカーが受け取る報酬から引かれます。

クラウドソーシングの代表格であり、筆者もお世話になっている「クラウドワークス」を例に実際の報酬と手数料との差額を計算してみましょう。

【1文字1円、5,000文字の案件の場合】

・契約金額(税込):5,500円

・実際に入金される金額:3,780円
計算式)契約金額(税込)5,500円 − (源泉徴収510円 + 手数料(税込)1,210円)=ワーカーの受け取り金額:3,780円

※クラウドワークスの場合、報酬にかかる手数料(システム利用料)の割合は、報酬10万円以下は20%、報酬が10万円を超えると5〜10%


上記の計算でわかる通り、報酬が5,000円の仕事をしているのに、手数料として1,210円も引かれてしまうのです。仮に5,000文字の記事を1ヶ月で20記事受注した場合、月に1,210円 × 20=24,200円もの差額が生じます。

仕事を受注しやすいクラウドソーシングですが、利用を続ける限り手数料が発生します。便利な仕組みである一方で、長期的に依存してしまうと「手数料込みの報酬」が当たり前になり、実力に見合った報酬を得にくい状況に陥る可能性があります。

参考:クラウドワークス|ワーカーシステム利用料

便利さに慣れて挑戦しづらくなる

クラウドソーシングでは、クライアントからクラウドソーシング側に報酬が仮払いされているため未払いのリスクが少なく、安心して仕事に取り組めるのは大きなメリットです。テストライティングでも少額ながら報酬が出る場合があります。

しかし、この便利な仕組みに慣れてしまうと、直接契約で一般的な「月末締め翌月払い」や「無報酬のテストライティング」に抵抗を感じやすくなるかもしれません。

結果として、より条件の良い直接案件に挑戦しにくくなり、キャリアの幅を広げるチャンスを逃す恐れがあります。

クラウドソーシングだけに頼らず、直接契約にも挑戦するには

クラウドソーシングだけに頼らず、直接契約にも挑戦するには

仕事の獲得をクラウドソーシングサイトに依存してしまって、それなりに実力がありながらもなかなか収入アップが実現しないと悩んでいる人もいるでしょう。

クラウドソーシングサイトだけに頼らず、直接契約にも挑戦するにはどうしたらいいのか、そのポイントを説明します。

いきなり直接契約に挑もうとしない

クラウドソーシングの利用を完全に止めて、直接契約の募集にガンガン応募するというやり方はおすすめできません。

先述した通り、直接契約は無報酬のテストライティングが用意されていることが多いです。それをクリアしたとしてもWeb面談などの二次審査が用意されているところもあります。

それらすべてを終えたとしても、審査結果の通知はすぐに来ないことも多く、数日間は報酬が発生しないことがあります。

これを延々と繰り返すと収入がゼロになってしまうため、いきなり直接案件だけを狙うのは危険といえるでしょう。

クラウドソーシングの仕事を継続しつつ、直接案件に段階的に応募するのがリスクのないやり方といえます。

そして、直接案件を少しずつ増やして軌道に乗ってきたら、数か月かけてクラウドソーシングサイトの仕事を少なくしながら卒業を目指しましょう。

また、直接契約の場合、報酬発生後の請求書の作成・送付など、クラウドソーシングの利用では不要だった作業もしなくてはいけません。そんな作業に少しずつ慣れるためにも、直接契約の案件を少しずつ受注するのが良いでしょう。

応募のための準備をしておく

直接契約の案件応募をスムーズに行うために、下記のような準備を事前にしておきましょう。

(1)履歴書、職務経歴書などを用意しておく

クライアントによっては履歴書・職務経歴書の提出を求めてくるところもあるため、事前に仕上げて準備していれば、スムーズに応募できます。

提出フォーマットは、Googleドキュメントのようなオンラインで閲覧する形式ではなく、Wordファイルの提出を求められる場合があります。準備しておきましょう。

(2)ポートフォリオの作成、見直し

クライアントに実績をアピールできるように、ポートフォリオの見直しをはかりましょう。自分が過去に手がけたジャンル、納品した記事の提示だけでなく、SEO上位達成など具体的な実績数字の提示が、クライアントへの強いアピールになります。

まとめ

まとめ

クラウドソーシングサイトは、便利な仕組みである一方で、その仕組みに慣れるとより条件の良い直接契約の案件に挑戦しづらくなってしまうこともあります。

「クラウドソーシングを利用していても、十分に稼げているし何も不自由していない」という人もいると思います。しかし、クラウドソーシングを卒業し直接契約が増えれば、Webライターとしてステップアップして、より効率的に稼ぐことが可能です。

今回の私の記事が、直接契約の案件獲得につながる手助けの第一歩に少しでもなってもらえたら幸いです。

この記事を書いたライター

執筆者

GAWA_K

2015年ごろから副業でライティングを開始、2018年ごろから専業にしています。ライティングの得意分野は、健康・美容・金融・恋愛など。その他の分野も含めて、これまでに数百件の記事作成をしてきました。趣味は音楽・格闘技鑑賞なので、その手...

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