プロフィールについて教えてください

こちらは地元で有名な和菓子。和菓子は実は体作りにも良いんです。

こちらは地元で有名な和菓子。和菓子は実は体作りにも良いんです。

はじめまして。副業ライターとして活動しています、昭和生まれの関西人「ノクオ」です。

ライターを始めて約2年が経つものの、ライター業の報酬はまだ道半ば。日々の暮らしのために別業種でも働いているので「複業」に当たりますが、ライターを本業にしようと奮闘中です。

元々は大学院を卒業後、20代から30代にかけて法律系の国家試験に挑戦していました。断念した後、地方公務員など行政関係の職を経て現在に至ります。

ライターを目指した経緯を教えてください

「これからどうしよう」と考えていた当時の私の心情を表すような景色。

「これからどうしよう」と考えていた当時の私の心情を表すような景色。

実は、前職を辞めてから一直線にライターを目指したわけではありません

退職の動機は「フリーランスとして働きたい」ことでした。振り返ると、法律家を志したのは「自分には個人事業主の身分のほうが性に合っている」と感じていたからでもあったんです。

試験を断念後、実際に大きな組織に属して働きましたが、その感覚は変わりませんでした。もちろん退職の決断は総合判断であり、「それでも続けたい」と思えるほどの人間関係には恵まれなかった、などネガティブな要因もあったことは付け加えておきます。

フリーランスとして稼げる業種を探して、最初はWebエンジニアやコーダーにトライしました。けっこうな出費をしてスクールに通い、ポートフォリオを作り、案件に応募までしましたが、業務に対する適正や楽しさに対してだんだん疑問が生まれていくことに。

コロナ禍でそんな試行錯誤していたとき、某ライターさんの発信をたまたま目にしました。その発信によってWebライターの存在を知り、「ライター業は今までのスキルが活かせるかもしれない」と一気に興味を惹かれたわけです。

正直に言うと、半ばすがるような思いでライターを目指すことにしました。ただ、今のところその判断に後悔はありません。

ライターになるために何か準備をしましたか?

準備は、階段のように一段ずつ着実に登っていけばいい。

準備は、階段のように一段ずつ着実に登っていけばいい。

Webエンジニアにトライしたときの反省から、「万全の準備ができてから仕事を始める」という発想をやめました。どんな人でも、万全の準備ができる瞬間なんかないんだと思います。「走りながら考える」くらいのスタンスで良いと肝に銘じました。

そこで、まったくライター案件の経験がない状態で大規模なライターコミュニティに入り、ライターと名乗って学ぶことにしたんです。

そのコミュニティーでは講義以外にも業界のノウハウを得ることができたので、キャッチアップしながら応募していった形です。強いて言えば応募するための準備は少し必要なので、初心者なりのポートフォリオ作りだけはして、テストライティングに臨んでいきました。

ただ、文章を論理的に書く訓練をしてきたアドバンテージが自分にはあったかもしれません。苦手意識がある方は、基本的な文章作成が学べる本に目を通すのはアリだと思います。

気をつけてほしいのは、それで十分なのでそれ以上やりすぎてはいけません。実践こそ最もスキルアップできる場なので、準備にばかりフォーカスしすぎないようにしてくださいね。

ライターの大変なところは何ですか?

梅雨時期に美しく色付く紫陽花のように、困難にも負けず咲きたい。

梅雨時期に美しく色付く紫陽花のように、困難にも負けず咲きたい。

いろいろありますが、ライター初心者のうちは案件を獲得することが最も大変でした。安定して仕事するためには、中級者の方も営業や応募を継続している印象です。

正社員やアルバイトとして雇用されてきた多くの方は、仕事があることが当たり前の感覚だったのではないかと思います。でも、個人で業務委託を受けて稼ぐ場合は「自分で仕事を獲ってくる」という仕事が増えます。

初心者は実績がないので、クライアントになかなか信頼してもらえず、仕事を任せてもらえません。

サンプル記事を作成する、提案文を工夫する、テストで能力をアピールするなど、信頼を得るためにさまざまな方法を試しました。いずれにしても、結果に一喜一憂せずにどんどん応募しましたね。

そして数か月後、なんとか継続案件を獲得することができました。求人サイトに募集を出されていたクライアントのテストを受けて、採用に至ったという流れです。

ライターを始められる方には、クラウドソーシング以外の方法も視野に入れてたくさん営業・応募することを強くおすすめします。インプットもしつつ根気強く応募を続けていれば、自分に合った仕事にいつか巡り会えるはずです。

ライターのやりがい、楽しいところは何ですか?

仕事のご褒美とも言える「やりがい」。ご褒美つながりで、先日食べて絶品だったティラミスを。

仕事のご褒美とも言える「やりがい」。ご褒美つながりで、先日食べて絶品だったティラミスを。

私がライターとしてやりがいや楽しさを感じるのは、相性の良いクライアントと協力してコンテンツを制作できるところです。

フリーランスは、会社員のときよりもクライアントを選ぶことができます。自分と同じ意見や感性を持っている方と意思疎通して何かを作り上げられるのは、ワクワクするし、充実感も違います。

また、ライターをはじめとしたフリーランスの仕事で特に魅力を感じるのは、時間と方向性が自由なところです。

たとえば、会社員だと銀行に行くのすら難しかったりしますが、フリーランスなら期限内に納品さえできればほかの時間は自由に使えます。会社の方針に依存していた仕事の方向性も、自己責任で自由に決めることができます。

「安定」に関しては努力して補う必要はありますが、自由に生き方を舵取りできるのはやりがいにつながっていますね。

ライターとしての今後の目標を教えてください

インタビュー取材のときに持参する相棒たち。

インタビュー取材のときに持参する相棒たち。

SEO記事にとどまらず、今後は取材(インタビュー・レポートなど)ができるライターになりたいです。

ライターに限らず、AIの台頭はさまざまな業種に影響を与えていますよね。そのため、「AIを味方にして取り組んでいく業務」と「AIではまだやりにくい業務」をしっかり整理して進んでいく必要があると考えています。

後者に関して、まさに一次情報を取りに行ける、つまり「取材できる」ライターを目指すことにしました。私のように特別な専門性がないライターには、少なからず必要なスキルになっていくはずです。

とはいえもう一方で、「せっかくフリーランスになったなら自分がワクワクする仕事をしたい」のも本音。取材をするのはシンプルに楽しそうだと思ったんです。

いろいろな場所に行けたり、クライアントや取材先、ときには同業のライターさんなど、たくさんの人に出会えたりもするでしょう。結局私も、人が好きなのかもしれませんね(苦手な人もちゃんといますよ)。

引き続きSEO記事にもしっかり取り組みつつ、ライティングやコミュニケーションのスキルを活かして「自分という人間だからできる」仕事の幅を広げていくつもりです。

この記事を書いたライター

執筆者

ノクオ

「アメカジ・フィットネス・庶民派グルメ」を愛する、昭和生まれの関西人。法律家志望から公務員などを経てライターに至った経歴を活かし、硬軟トーンの異なるメディアで幅広く執筆。現在は取材・インタビューにも注力しており、対象者の考えや...

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