プロフィールについて教えてください

プロフィールについて教えてください

女性誌、情報誌や実用書などで19年ほど、企画、取材、撮影、ライティング業務を行っています。料理、雑貨、インテリアのほか、アウトドア企画で趣味のキャンプや登山、それにまつわる道具や料理などの企画も担当していました。

最近お世話になっている媒体の仕事では、オンラインで専門家に取材する機会が増えました。腸活やコミュニケーションの専門家への取材は、読者に有益な情報を得られて充実感があり、自分自身への学びにもなって、楽しいですね。

ライターをめざしたきっかけはなんですか?

ライターをめざしたきっかけはなんですか?

子どものころから雑誌が大好きで、月に何冊も買って熟読していました。気に入ったページをスクラップにしたスクラップブックは、まだ手元にあります。ちょうど雑誌の黄金期で、たくさんのジャンルがさまざまな角度で特集されていて、雑誌の中に世界が広がっていて面白かったですね。

短大卒業後は金融機関で働いていましたが、雑誌の業界に近づくのにフリーランスライターという職業があることを知り(たまたま読んでいた雑誌の企画ページに載っていた)、「これだ!」と。ライターになるにはライタースクールに行くのが近道だと書いてありました。

ライターになるために、まず始めたことはなんですか?

ライターになるために、まず始めたことはなんですか?

ネットで「ライタースクール」を検索して、ライタースクールに入学したのが2005年、28歳のときです。「アイムパーソナルカレッジ」という学校で、個性的な女性起業家の校長が運営しており、パワーのある講師陣、そして活躍している卒業生がたくさんいるスクールでした。

一線で働くために取材の仕方や文章はもちろん、フリーランスライターとして仕事をゲットする方法など、実践的なことも教わりました。主婦がライターになるのを指導する学校でしたので、締め切りや体裁、ルールが守られているかなど、実際に仕事していくうえでの指導は厳しかったですが、いまでも役立っています。

在学中にOJTがあり、講談社『東京1週間』、当時流行っていたコンビニ本や、学研『カロリー辞典』などで学ばせてもらいました。

また、当時パソコンもできなかったので、パソコンスクールに通って基本操作を学んだりして仕事をゲットする準備を進めました。

現在のお仕事スタイルにつながった経緯を教えてください。

現在のお仕事スタイルにつながった経緯を教えてください。

スクールに通っていたときに、リクルートの住宅情報誌のライターとしてデビュー。その後もライタースクールの先輩や講師の方の紹介で、実用書や雑貨、家電のフリーペーパーなどで活動してきました。

数年後、先輩の紹介で、大手出版社の女性誌でライターができることになり、15年くらいメインでお仕事をさせてもらっていました。その媒体で企画のリサーチの仕方や打ち合わせの基本、撮影準備やディレクション、広報との応対、原稿作成、チェックなどをみっちり学びました。初心者のライターを育ててくれる編集部で、いまでも感謝しています。

ライターの大変なところ、きついところはどんなところですか?

ライターの大変なところ、きついところはどんなところですか?

多少多忙でも依頼はすべて受けていた時期があり、複数の案件が重なるとパンクしてしまって、スケジュールの調整が大変でした。フリーランスなので、断ると次の依頼のチャンスが減ってしまうのが正直なところ。月刊誌は毎月仕事をくれていたので、ほかの仕事を受けたら自動的に忙しくなってしまうんです。

あまりぎゅーぎゅーに仕事を入れるのが得意ではないので、いまは自分の生活が回るくらいのボリュームに調節しています

きつい時はどんな風に乗り越えましたか?

きつい時はどんな風に乗り越えましたか?

複数名で取り組む企画で忙しいときなどは、一緒に企画に入っている同僚のライターと話したり、食事をしたりして、進み具合や忙しさなどを共有。基本ライターは自宅で一人で作業しているので、同僚のライターと話すのは息抜きになります。

繁忙期は趣味に費やす時間はありませんから、電車の移動や撮影前のランチの時間などが、大切なリラックス時間でした。

原稿を作成しているときは、気持ちが乗ってくるまでがなかなか大変なんですよね。エンジンがかかってしまえば楽しく進められました。煮詰まったら小説や新聞など、違う文章をちょっと読むと、リフレッシュできる気がしています。

仕事のやりがい、楽しいところはなんですか?

仕事のやりがい、楽しいところはなんですか?

雑誌なら発行されて誌面に載っているのを見たとき、Webなら記事化されてアップされたのを見たときに達成感とやりがいを感じます。

また、自分でプレゼンして掲載されたインテリア雑貨、キッチンツール、キャンプ道具、登山道具などを読者さんが買ってくれたときや、取材したスポットに出かけてくれたり、取材した料理を実際につくってくれたりするのを知ったとき。読者の心が動いて行動してくれたとき、最高にうれしいです。

あとは、いい取材ができて、いい言葉をもらえたとき。「よし、いい原稿になるぞ」とワクワクします。影響を受けて私生活で実践することも多く、暮らしが充実しますね。

ライターとしての目標ややりたいことがあったら教えてください。

ライターとしての目標ややりたいことがあったら教えてください。

女性誌で働いていたときに、たまたまリニューアルがありアウトドアの記事が増えたんです。わたしは登山やキャンプが趣味なので、アウトドア記事を担当する機会が増えて、3年くらいは登山やキャンプの記事をたくさん出していました。

女性誌が休刊してしまったので、アウトドアの仕事がなくなってしまったのが残念で。どこかでアウトドア媒体の仕事をしたいので、営業をかけようと思っています。長年同じ媒体にいると営業する機会が激減するので腰が重いのですが、自分がやりたいことのためにちょっとがんばってみようと思っています。

あとはライター業を続けること。フリーランスの不安定な立場なので、すべてのつながりに感謝しつつ、仕事をいただけるライターでいたいです。

この記事を書いたライター

執筆者

湊谷明子

フリーランスライター。女性誌、生活情報誌、実用書、webなどで活動。料理、掃除、雑貨、住宅、登山、キャンプなどのジャンルで執筆している。道具探しがライフワークで、キッチンツールやインテリア雑貨、登山道具、キャンプ道具などは常にチェ...

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